第6話 晩夏の頃

「晩夏の頃」


夏の終わりの夜のこと

激しい雨の夜のこと


君を迎えに行ったこと

それから朝まで過ごしたこと


君は誰かのものだった

それでも君が好きだった


夏の終わりの朝のこと

夜明け間近の朝こと


君を送って行ったこと

それから歩いて帰ったこと


君は誰かを好きだった

それでも僕といてくれた


お盆の色に染まる頃

夏の終わりを告げる頃


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