頼朝
偽りの ことの葉しげき 世にしあれば 思ふといふも 誠ならめや
道すがら 富士の煙も わかざりき はるるまもなき 空の気色に
みちのくの いはで忍ぶは えぞしらぬ 書きつくしてよ 壺の石ぶみ
いはし水 たのみをかくる 人はみな 久しく世にも すむとこそきけ
よそにみし 小篠がうへの しら露を 袂にかくる 二むらの山
逢ひみてし 後はいかごの 海よりも ふかしや人を おもふ心は
都には 君に相坂 近ければ 名こその関は とほきとをしれ
五月雨の たえまがちなる 雲のあひを 空ぼめをする 人にぞあひける
かへる波 君にとのみぞ ことづてし 浜名の橋の 夕ぐれの空
おぼつかな よしとはいかが 難波がた ならはざりける うらみをぞする
まどろめば 夢に見えつつ うつつにも わするることは つかのまもなし
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます