木更津殺人事件

鷹山トシキ

第1話

 明治初頭に木更津県県庁が置かれたり、1889年(明治30年)に設置された「君津郡」の中心都市であった経緯を持つ。江戸期より木更津は港町として栄えており、市章のデザインは港湾を模したものになっている。市の中心市街地は旧木更津町の範囲に相当する木更津地区に形成されており、木更津地区には木更津市役所や木更津警察署、木更津市消防本部、木更津図書館などの公共施設、および市の中心駅である木更津駅や重点港湾(重要港湾)の木更津港が存在する。


 首都圏整備計画(第4次首都圏基本計画)により業務核都市に指定され、東京湾アクアラインを中心とした都市開発が進められる。アクアラインの着岸地である市北部の金田地区は、東京都の都心や東京国際空港へのアクセス性が良くなったことにより、三井アウトレットパーク木更津などの大型商業施設の進出、かずさアクアシティのようなニュータウンの整備が進む住宅地が造成されている。これらの相次ぐ大型商業施設やニュータウンの整備が行われ、金田地区の公示地価は2013年(平成25年)から2018年(平成30年)の5年間で15.4%の上昇を記録する。人口流入、地価上昇が好調な地域となり、関東住みよさ第9位を記録した。


 市南部の鎌足地区は、かずさアカデミアパーク(バイオテクノロジーを中心とした先端技術産業に特化した研究開発拠点)の整備が進められ、コンベンション・センターの完成により国際会議観光都市の認定を受けた。


 市の名産品として、東京湾で獲れる「のり」や「あさり」「ハマグリ」などの海産物があげられるが、サキグロタマツメタなど、東京湾外から侵入した生物、貝毒の影響や、漁業者の後継者不足などの要因により近年では漁獲量が減少している。


 💀16人死亡します

 

 喫茶店で50セントの『21Question』が流れてる。赤坂和也あかさかかずや桜木妙さくらぎたえを殺したくて仕方なかった。  

 5年もつきあってるのに結婚してくれないからだ。


 大親分の宇喜多九郎の用心棒、赤坂は対立する大親分の須藤恒夫に買収されて宇喜多を暗殺し、逮捕されたが須藤に助けられ、最高幹部として取り立てられる。しかし、野心満々の彼は南地区の親分を射殺してマスク密売の縄張りを奪い、さらに竜崎勇を親分とする北地区にも手をのばそうとする。須藤はこの計画に反対するが、マシンガンを手に入れていよいよ強気になった赤坂は、大虐殺で北地区をも征服する。

 また赤坂は須藤の情婦の沼田冬美に手を出し、我が物にしようとする。また自分の妹、新田寛子を溺愛するあまり強硬に束縛し、他の男との交際を固く禁じる。寛子は激しく反発する。

「結婚してるし、心配いらないわ」

「尻軽だからな、おまえは」


 赤坂の仕掛ける抗争に次ぐ抗争、マシンガンによる殺戮の日々。木更津署はギャングの狼藉に腹を据えかね、積極的な撲滅策を打ち出す。


 独断専行が目に余る赤坂に手を焼き、また彼と冬美の関係を察知した須藤恒夫は子分に赤坂の暗殺を命じる。辛くも逃れた赤坂は夏川一と共に須藤恒夫を襲い、だらしなく命乞いする大親分を容赦なく射殺する。そして、ほとぼりを冷ますため冬美を連れて1か月の旅に出る。


 旅から帰った赤坂は妹、寛子が男と同棲していると聞き、その部屋へ駆けつけてみると、相手の男がよりによって弟分の夏川だった。怒りの余り弁解も聞かず、彼は夏川を射殺する。

 寛子と夏川は前日に正式に結婚したばかりだった。錯乱状態になった彼女は赤坂が夏川を殺したことを警察に密告する。赤坂を狙い続けていた木更津署の雷電若葉は警官隊を動員。鉄壁の防備を誇る赤坂のアパートを包囲する。寛子は赤坂を殺そうとしてピストルを構えてアパートへ入り込むが、たった一人の兄への愛を捨てることは出来ず、警官隊を相手に狂ったように撃ちまくる兄に協力する。だが跳弾を受けて寛子は絶命。その死を見て赤坂は絶望の中で部屋を捨てて投降しかけるが、雷電の手錠をすり抜けて逃げ出したところを警官にマシンガンで射殺される。

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