第54話

そう続けようとしたとき、カエルの笑い声が聞こえて来て僕は言葉を切った。



カエルは今まで聞いたことがないほど大きな笑い声を上げ、お腹を抱えている。



「なにがそんなに面白いんだ?」



僕は気になってカエルのそばに近づいて本を覗き込んだ。



そこに出ていたのは当時一番人気だった漫才師のネタだった。



僕は懐かしさでDVDへの質問を綺麗サッパリ忘れてしまった。



ま、いいか。



そう思い、僕はカエルと一緒に本を読むことに決めたのだった。

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