鰐の飯屋

スーツ姿の人が行き交う東京駅の地下通路

ひっそりと佇む汚れた飯屋で、年老いた鰐の店主が

シワの奥の瞳を動かして、人の往来を眺めている

鰐は、その割には平面的な顔をしていた

ずっと探してきた生ぬるい空気が心地よかった

俺はこの飯屋に入って、少し休憩するかもしれない

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印章 @marumochi1984

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