第7話 学校②

「やあ、おはよう。ゴミ野君にゴミ城君。今日も朝から君たちはうるさいね。おさるさんかなんかなのかな?あ、すまない。これは僕の失言だ。そんな言い方をしたら失礼だもんな。おさるさんに。」

そう言って、クラスの人気者、雲島玲人が話しかけてきた。

「おい、テメー今なんつった?ぶっ殺されてーのか?

はぁ。なんでいっつもこうなんだろう。まじでこいつなんでいっつも俺たちのこと見下してるような発言すんの?俺たちなにかした?少なくとも、俺はこいつに対して何かした覚えがない。ていうかそろそろ、やめてほしいんだけど。ああやって怒った誠をなだめんのって結構大変なんだよ。

「誠やめよう。今ここであいつの挑発に乗ったところであいつの思うがままだよ。」

「大河、お前は悔しくねーのかよ。こんな奴にこんなこと言われて。」

いや、普通に悔しいよ。でも、仕方ないじゃん。相手は、俺たち以外にはこんな態度をとらないし、それに、何よりこいつは、雲島玲人は生徒からの人気がすごいんだから。この前だって、こいつを注意した先生は、生徒たちからいろいろ言われて学校辞めたって噂だぜ。そんな奴とやりあったところで得はない。だから、今、俺がいうべきことは

「悔しいよ。誠。でも今は押さえろ。いつかきっと仕返しをするチャンスが来るから。」

俺がそう言うと、

「わかった。今日はお前に従うよ。」

誠も納得してくれた。

「ハッ。いつかそんな日が来るとい~な。負け犬どもに。」

そんなセリフを口にして、雲島玲人は去っていった。

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