第4話 去勢手術

 みなさん、去勢手術にどんなイメージがあるでしょうか?


・繁殖しないからする

・病気の予防

・発情期からくる犬のストレス緩和

・性格がおとなしくなる


こんな感じではないでしょうか?

私たち家族も、このようなメリットがある前提で、去勢手術することを決めました。


 去勢手術当日、食事を抜き朝一番に動物病院へ向かいました。

先生からは、麻酔をして処置、夕方にはお家に帰れますよ。

といった簡単な説明だけでした。


そして夕方迎えに行くと、エリザベスカラーをつけた、元気のない犬さんの姿がありました。

先生が診察台に乗せたとたん、私にしがみついてきました。

先生から、抜糸までは激しい運動はさけ、当日、翌日は一回の食事量を普段の半分に減らしてください。

それ以降は、普段の食事量でお散歩も短めでゆっくりならいいです。

傷を気にして、あまりにしつこく舐めているようなときは、やめさせてください。

と説明を受けて帰宅しました。


犬さんも疲れていると思い、ゲージに入れて見守ることにしました。


しばらく観察していると、エリザベスカラーのサイズが小さく、がっつり傷を舐めていました。


夜になり、傷口を見てみたら、何針か縫ったうちの一つがほどけてしまっていました。

多分このままにしたら、全部取れてしまいそうだったので、慌てて動物病院に電話しましたが、営業時間外で繋がらず。

別の動物病院に聞いてみても、他の病院でやったことに対しては何もできません。

心配なら夜間病院で受診してください。

と言われ驚きました。


言われるがままに、夜間病院へ連れて行き、

無事ほどけた箇所を結び直してもらえました。

夜間病院の先生の判断で、かなり細長いエリザベスカラーになりました。

先生からは、飼い主さんが見てられるときや、食事のときは外していいですよ。


と言われたものの、数日前に噛まれたばかりのわたしは、手術で情緒不安定な犬さんの顔に手を近づける事が恐くて、内心「何回もつけたり外したりなんて無理だ…」と思いながら帰宅しました。


手術当日のとても長い1日でした。

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