メニュー34:たこわさ

 もうあんまり食べられないけど、でももうちょっと飲みたい。

 できればささっとでてくるやつがいいねー。


 酒でとろけた脳をなんとか回す。

 冷奴……気分じゃない。

 枝豆……いい感じだけど、なんか刺激を!!

 チャンジャ……いや、お前は刺激がありすぎて今度は酒が足りなくなる。


 無言で静かに飲んでいるように見えて、実は脳内会議は大騒ぎさ。

 会議の結果、可決されたのがたこわさ。

 いいよなー、たこわさ。

 タコのコリコリ感の合間にサクサクと入るきざみワサビがいいのさ。


 欧米ではあまりタコは食べないそうですね。

 見た目がちょっとグロテスクだから「悪魔の魚」って呼ばれているんだって。

 そういえばディズニー映画の「リトルマーメイド」でも、悪い魔女はタコだったなぁ。

 全く食べない、というわけではなく、海産物が豊富な国では食べられているみたいですね。

 そりゃあこんな美味しいもん、食べないのはもったいないさ。

 まぁ、最初に食べようと思った人は結構度胸あると思うけども。


 そしてたこわさ。

 生のタコを使っている、ということは保存技術が上がってから?

 ということは、そんなに歴史は深くないのかしら。

 出番ですよ!Wikipedia先生!


 "業務用食品会社であるあ○まフーズの日本工場(三重県)で、失敗をした社員への罰ゲームとして作られたワサビ入りタコ料理が意外に美味であったことから、同社の新商品として開発開始。"


 ( ´・∀・`)へー


 罰ゲームだったのか。意外に美味っていうか、非常に美味だよな。

 このときにこのたこわさを作った人は料理上手だったんだろうなぁ。

 なんてったって、罰ゲームのはずが、ご褒美になっちゃってるもんな。

 全国に広まり始めたのは1990年代からなんだって。

 意外と最近。

 その頃は私、まだ産まれてなかったなぁ。なんて嘘だけど。


 日本人は食に対して執着心が半端ない、と聞いたことがあるけれど、こうやってたこわさをグニシャリ、グニシャリと頂くと全くもって日本人で良かったなぁ、と思うわけであるのでした。


初出:2016.12.17

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