メニュー3:ガリ

 今日もよく食べたー。

 しかし、もうちょっと飲み足りないんだなー。

 一人酒の欠点。

 料理があまり頼めない。

 結構食べるほうだけど、それでもやっぱり2~3品が限度。


 なんか軽くてがっつり酒の肴になるものはないかしら……。

 漬け盛りもいいけど、ここのは結構量がある。

 酒、あと1杯飲みたいだけなのでたぶん余るだろう。

 お通しも少し残ってるし。


 帰れって?

 そんなわけにはいきませんよ。あたしゃ、もう少し飲みたい。

 んーーーーーーーーーーっと迷って出た結果はガリ!


 お寿司についてくるガリだけいただけないか頼んでみた。

 カリカリと食べてみる。


 (゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!


 口に入れた瞬間はほんのり甘酸っぱいんだけど噛むと辛くておいしい。

 これは酒の肴に十分だ!


 うちの一族はなぜかガリをあまり食べない。

 親戚が集まったとき、寿司を頼んだら隅っこのほうでガリがさび.0しそうにしてる。

 一方私は好物なので、カリカリと親戚飲みの仕上げにいただくんであります。


 実は「ガリ」はお客さんの立場では言わないほうがいいらしい。

 職人さんの間の符牒(合言葉)なんだって。

 本来は職人さん用語だから使わないほうがいいってことね。

 「しょうがの甘酢漬け」って言えばいいのかしら。

 でも、「ガリ」はかなり定着してるからねぇ。

 「おあいそ」も本当は客が使ってはダメなのよ。


 符牒といえば某テーマパークにいったときのこと。

 私は足が悪いので杖をついていってる。しかもぼっちで。

 あるレストランの列に並んでいた。

 昼食は時間をずらす予定だったんだけど、諸般の事情で混雑してる時間になってた。

 先に席を取れればいいんだけど、本来は商品を受け取ってから席を探すが普通なので、マナー違反かなぁ、でもトレイ持てるかなー、と不安。


 店変えようかと迷っている間に私の番。

 レジでトレイをもてないかも、と伝えたらお手伝いしてくださるとのこと。

 私のレシートに「0番」と書かれました。

 そのお店はレジで受付けし、注文を通したら奥のカウンターに進んでレシートを見せて商品を受け取る仕組みです。

 レシートを見せると、スタッフさんが

「0番のお客様です~」

 と、おっしゃいました。

 そしたら別のスタッフさんがきて運んでくれました。

 この場合の「0番」は、なんらかのサポートを必要とする客であることの符牒だったのですね。

 色んな業種やサービスが出てきて、こうやっていろいろと符牒が増えていくんだろうなぁ、と思ったしだいでした。


 そんなことを考えつつ摘まんでいたらいつのまにか完食。

 お酒もぴったり飲み終えました。


 酒の〆にごはんものもいいけど、ガリもいいねー。

 お口の中がさっぱりすっきりよ!

 次にきたときはお寿司も頼んでみよう!

 そしてガリで〆るの。

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