血塗れの包丁と女子高生

病んでる高二

血塗れた包丁と女子高生

第1章 1話目 笑う殺人鬼

夜の公園のベンチに1人の男の子が座ってた。


たった1人で。その子にだけ赤い雨が降ったのか、男の子の白い服は赤く染まっていた。


傘もささずに雨の中を走ってきた人みたいにシャツを濡らして。




「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」


そう言いながらあいつの腹にナイフを突き刺すのは楽しかった。それを見ながら漏らしたあいつを殺るのも楽しかった。


今日も楽しかったなぁ。


「あははははははははははははははははははは」


だって悪いのはあいつらだ。あいつらが"アイツら"と同じ目で見るからだ。


だから殺ってやった。あぁ楽しかった。


俺はカイ。家はなくなった。いや、なくした。だって要らなかったから。いや、要らなくなったから。


今日の寝床も公園のベンチ。意外に寝心地いいんだよ。まぁアスファルトに比べたらだけどね。


今日はカップルを殺りましたぁ。だって俺の事笑ったから。俺のこのシャツのこと"笑った"んだぜ。許さねぇ。お気に入りなのに。


あの顔は嫌いだ。眉間に皺を寄せてこっちを伺うような顔。"笑われる"のは嫌いなんだよ。


死んでいいヤツら。また2人おそらに飛ばせてあげた。カップルで逝けたんだから満足だろ?


あはは、今日も楽しかったなぁ。そうやって笑ってたら君は来た。



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