超恥ずかしがり屋の佐藤さん?

ジント

我が校の自慢と佐藤さん

崎山城市視点


僕が通う学校には2つの自慢が有る。


一つは校舎、六角校舎、またの名をハチの巣校舎とも言われている、名前の由来道理教室が六角形で形成されていて、上空写真からは鉄アレイにも見える。


もう一つは同じクラスの彼女、佐藤千鶴さん。


文武両道、才色兼備、まさに立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、まさに彼女の事。僕等男子生徒には高嶺の花。


美人で明るい性格で男女問わず人気者、いつも笑顔で誰とでも分け隔てなく接する、そんな彼女に勘違いする男も多く彼女に告白した人は数知れず、噂では成人男性から年下と幅広い層からの告白をされ、全て断っている。


僕はそんな彼女に密かな初恋をしている。


3年になり奇跡が舞い降りた!!同じクラスになれたのだ!しかも昨日の席替えで隣の席に!!


僕の心は舞い上がりその時言葉を掛けた。


「隣の席だね、よろしくね。」


「・・・」


目は合ったが声が帰ってくることは無かった。


数日挨拶など何度か声を掛けたが返事が返ってくることは無い。


更に数日後の昼休み、佐藤さんは少し離れた席で友達と食べている。僕の前の席に親友悪友がまたがりこちらを向き一緒に昼御飯のパンを食べていた。


「良いよな~高根の花の佐藤さんの隣で。」


親友悪友の斎藤浩司は金髪で少しチャラいがとても良い奴で、高1の時にこいつの前の席に、同じクラスに友達が居なかった事もあり、少し話すと面白い奴だと分かり今では親友兼悪友となっている。


悪友の理由は…エロ系を色々と教えてくれた事。エロ漫画、エロ雑誌、エロ動画、今では手放せない宝となっている。


そんな斎藤に佐藤さんの事で相談してみた。


「隣は嬉しいけど……挨拶しても返事が返って来る事がない……僕って…佐藤さんに嫌われているのかな?」


「…………」


斎藤も僕と佐藤さんのやり取りを見たことが有るので嫌われていると判断したのだろう、返事が返って来る事はなかった。


「だよね!!やっぱり嫌われているよね!」


「お前、佐藤さんに嫌われる様な事をしたのか?」


「そんな事はしてないよ!サラサラな黒髪に日光を反射しそうなツヤ、目はパッチリとまるで少女漫画、鼻はスッキリと通っていて、プルンとした唇が色気を醸し出す、程よい場所に顔のパーツが置かれており、顔の輪郭が優しさを醸し出している。肌は少し色白だけどそれが余計に清楚感を醸し出し、背は高過ぎず低過ぎず、出る所は出て引っ込む所は引っ込み、腰からスラーっと伸びた足、テレビに出ている女優、モデルなど圧倒するほどの美!!まさに地上に降りた天使そのもの!!彼女にしたいナンバーワン!!まさに男子の憧れ!!そんな佐藤さんに嫌がらせなどしたら殺されるよ!」


僕は斎藤に早口でまくし立てる様に言い切った。


が!


「え?!」


隣の席から声が……佐藤さんが友達とのご飯を終えて、弁当箱をカバンに入れに戻って来ていた。


佐藤さんの顔が真っ赤に染まり。


ダッシュで教室から出ていった。


あとがき


新作がどれも上手く書けないので気晴らしに書いたものです。


まだ主人公の名前も決めていませんw次の展開も…w


とりま次は佐藤さん視点で書いてみるかな?←プラン無しw




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