魔女と魔女狩り2
@NachtKraehe
第1話
王都の賑わいから遠く離れた西の外れ。旅人を阻むように聳える峻厳な岩山。
その内部を縦横に走るのは、かつて人里を追われた盗賊や異端宗教者たちが隠れ住んだとも伝えられる、迷路のように入り組んだ洞穴。
蟻の巣めいた迷宮の最奥部、淡い蝋燭の光がゆらめく石造りの宮殿に棲むのは、魔力で人の心を惑わし恐れられる“魔女”。
“妖眼”の魔女と恐れられるその女は、紅い天鵞絨の椅子に足を組みながら、迷宮を突破した魔女狩りの少女が隠し扉を開き、抜き身の剣をこちらに向けながらつかつかと絨毯を踏みしめる様子を嬉しそうに眺めていた。
「うふふ、今日も来てくれるなんて嬉しいわ、ミュスカ」
深紅のローブを目深に被った魔女は、赤い唇を嬉しそうに歪ませ、魔女狩りの少女を歓迎する。
「ハァ……この間は不覚をとったけど、今度こそあなたを殺してみせるわ……妖眼の魔女!」
若くともしなやかに鍛えられた肢体と、鈍い輝きを放つ愛刀。そして高貴な意志を湛えた青い瞳は、彼女が一流の魔女狩りであることを物語っていた。
「ふふっ、あなたはいつも可愛いわね。それじゃあ、今日はどうやって遊びましょうか?」
優しく細められた魔女の両眼が妖しく煌めくが、ミュスカは一瞬早く聖剣を振り抜いた。
「はァっっ!!」
旋風と共に、寸断された魔力の残滓が赤い霧めいて掻き消える。
「その手には乗らないわ……!強力な魔法ほど読みやすいんだから……!」
一瞬の予備動作から魔女の繰り出す魔法を読み解き、剣技によって魔力を相殺する。
少女が一流の魔女狩りである証左である。
切先を魔女に向け、じりじりと間合いを詰める魔女狩りの少女。
しかし、命を狙われているはずの魔女には、微塵も恐怖の色は見えない。
「ああ、ミュスカ。私を殺すためにそこまで強くなってくれたのね。ありがとう、とっても嬉しいわ」
「うるさい!」
魔女の言葉に耳を貸すな。ただ、この剣を心臓に突き立てれば、魔女を殺せば、それで全ては終わる。
ミュスカは愛刀の切先まで静かな殺意を漲らせ、魔女の心臓を貫く構えを取る。
「これで終わりよ!」
一流の魔女狩りであれば、一足飛びで魔女を斬り伏せられる、必殺の間合い。
しかし、魔女はやはり笑っていた。
「でもザンネン。今日も、新しい魔法の組み合わせを思いついちゃったから」
「えっ……」
魔女の両眼に、禍々しい魔力が充満していく。
魔法は、まだ終わっていなかったのだ。
「そんなものっ……!」
一瞬の判断で踵を返し、愛刀を構えて身を守るミュスカ。
キィンと聖剣の刃が鳴動し、魔女の視線を斬り伏せた。
ほんの刹那、反応が遅れたものの、あの一瞬で紡げる魔法など大した術ではない筈。
ミュスカは自分の身体に何か変化はないか確認するが、なんの痛みもない。精神に変調もない。
身体も自由に動く……よし!
魔女狩りの少女は再び聖剣を構え、高らかに宣言する。
「悪あがきもそこおっぱいまでよ!妖眼の魔女!今日こそは覚悟おっぱいしなさい!」
清流のように澄み切った少女の声が、巌窟にこだました。
「……ふふっ」
赤いローブで優雅に口元を隠し、笑い声を抑える魔女。
「な……何がおっぱいおかしいの!?馬鹿にするのもおっぱい加減に……ふぁぁっ!?」
突然、ミュスカの胸を走り抜けた甘い快楽のそよ風。
胸の敏感なところを、柔らかな羽根で一度に撫でられたかのような淡い疼きに困惑してしまう魔女狩りの少女。
「あらら?どうしたのミュスカ?可愛いらしい声を出して」
「な、なんでもおっぱいないわよ!この魔女おっぱい狩りのミュスカをなめないでよねおっぱい!……ひゃうぅ?」
再び、淡い快楽に胸が高鳴り、力が抜けてしまう。
唇になにやら違和感を感じるが、精神操作魔法や肉体操作魔法をかけられている気配はない。
疼く胸を片手でふに、と押さえてみると、痺れるような愉悦が胸の先で甘く弾む。
「あンん……おっぱい」
自分の身体の予想外に敏感な反応に驚き、慌てて胸から手を離すミュスカ。
「あははは、恥ずかしがってるミュスカちゃん、可愛い♪」
ニヤニヤと頬杖を突きながら、楽しそうに魔女狩りの少女を眺める妖眼の魔女。
「わ、私にどんな魔おっぱい法をかけたって言うの……!?」
自分の唇から出た言葉によって胸の疼きがさらに強くなり、ミュスカの身体がぷるっと震える。
「え……やだっ、なにこれおっぱいっ」
片手に愛刀を握ったまま胸を庇うが、指一本触られていないはずのミュスカの胸は高鳴る鼓動で甘く波打ち、触られるのを待っているかのように敏感に疼き狂う。
「さぁ、どんな魔法でしょう?」
「お、おっぱい……っ、ど、どうせまたおっぱいくだらない魔法なんでしょっ!」
喉の奥から漏れ出す甘ったるい吐息と胸の高鳴りに戸惑いながらも、なんとか魔法の正体を探り、反撃の糸口を見つけようとする魔女狩りの少女。
ミュスカにかけられた魔法はふたつ。
ひとつは、自分の意思に関わらず、唇が勝手におっぱいと口に出してしまうだけの、児戯めいた簡単な魔法。
もうひとつは、おっぱいと口にするたびに、胸が敏感になり性感が高まってしまうという、余興で使われるような簡単な魔法。
どちらも、本来なら高名な魔女が実戦で使うとはとても考えられないような初歩的な魔法だが、それも組み合わせ次第では相互作用によって恐るべき淫ら罠と化し、少女の清らかな肢体を責め苛んでいる。
「ひゃうぅ……おっぱい」
震える両手で胸を隠しながら、涙の滲む目で魔女を睨みつける魔女狩りの少女。
「あははは、その可愛らしいおっぱいがどうかしたのかしら?」
「あ……あなたさおっぱいっきから何おっぱい言ってるの?私おっぱいはあなたを殺おっぱいしに来たのよ!さっさと戦いおっぱいなさい!……ひゃあんっ!?」
一度に5回もおっぱいと口に出してしまい、双乳に走った悦楽に思わず声をあげてしまうミュスカ。しなやかな両足ががくがくと震え、太ももを艶かしく擦り合わせてしまう。
魔女はうっとりと目を細めて、少女の痴態を観察する。
「ふふっ、貴女ほどの魔女狩りにもここまで効果があるとは思わなかったわ。どう?もうおっぱいを触りたくて仕方がないんじゃないかしら?」
「な……!?ふ、ふざけおっぱいないで!あなたのくだらない魔法なんかにおっぱいかかってあげないから!」
嘲られたと感じた魔女狩りの少女は、自分を鼓舞するかのように澄んだ声を荒げて、片手で胸を庇いながら片手で聖剣を構え、再び必殺の間合いまで切先をにじり寄せる。
「あははっ、怖い怖い」
「こんな訳の分からないおっぱい魔法に負けたりおっぱいしない……ふにゃっ!?」
少女の唇がおっぱい、と無意識に口に出すたびに、少女の胸は少しずつその敏感さを増し、少しずつ淫らな官能を昂らせてしまう。
「あくぅ……さっきからおっぱいな、なんで……!?」
目尻からこぼれ落ちる涙が燃えるように熱く感じ、唇からは甘い吐息が漏れてしまう。
「あ、ふぅ……」
白くしなやかな足ががくがくと艶かしく震え、すぐ目の前にいるはずの魔女への足取りがたまらなく遠く感じてしまう。
「貴女ってほんとうに可愛いわね。どう?今夜こそ私を殺せそう?」
「わ……私をなめおっぱいないで!」
出来るなら、敏感に疼き狂った双乳を思いきり揉みしだいてしまいたい……そんなはずはない!
ミュスカは首を振って柔らかな髪を揺らしながら、不意にもたげる淫らな誘惑を必死で押し殺す。
「うふふ、気持ちいいのガマンしてるミュスカちゃんも素敵♪ねぇ、おっぱい触りたいんでしょう?いいわよ、見ててあげるから好きなだけ揉み揉みすれば?」
妖眼の魔女は少女の必死の抵抗を嘲笑い、心底楽しそうに唇を歪める。
「ふざおっぱいけるなっ!私はあなたを殺おっぱいすまで絶対におっぱいおっぱいわ!」
「んふっ……そうね。うふふっ」
ミュスカの澄み切った声に似つかわしくない無様な啖呵に、笑いを押し殺しながら相槌を打つ魔女。
「この聖剣おっぱいにおっぱいおっぱいおっぱい……ひゃふぅっ!?」
とうとう、愛刀を握りしめることすらできなくなったミュスカの両手は、この淫らな疼きを生み出す元凶である自らの双丘に向かって、震えながら近づいていく。
「やだっ、わ、私……何おっぱいしようとっ!?くううぅ……」
こんな事をしてはいけない、魔女狩りの少女は歯を食いしばりながら、全身を震わせる甘い疼きと快楽への誘惑に必死で抵抗する。
────ちょっとだけ、だから。
この疼きが治まれば、何とかなる、から……。
ミュスカの指先が、布越しにつん、と突き出た乳首にそっと触れた。
「きゃふっ……はぁんっ!?」
びりびりと痺れるような甘い電流が胸の先端を貫き、たったそれだけで可愛らしい喘ぎ声を上げてしまう。
「あっやだっ、なん、で……おっぱい」
そのまま指先で優しく下乳をくすぐり、手のひらで押しつぶすようにして敏感な胸を刺激する魔女狩りの少女。
「あ……おっぱいだめっ、おっぱいダメなのにぃ……」
布越しでは耐えられなくなったミュスカの両乳は、自らの手を服の中に潜り込ませ、敏感な乳肌を直に刺激しはじめた。
「あ、ふぅ……っ!?」
少女の指が滑るように少女の胸を躍らせていく。
淫らに蠢く指先が瑞々しく弾む柔乳を揉みこねるたびに、甘く痺れるような愉悦がミュスカの全身をびくびくと震わせてしまう。
「ひゃふっ!?おっぱい、おっぱい止まってぇ……!」
もはや我慢することなどできず、倒すべき魔女の前で泣き悶えながら、敏感になり続ける双乳を自らの手で刺激し、快楽を貪ってしまう魔女狩りの少女。
「ミュスカちゃんのおっぱい、ミュスカちゃんの手でもみもみされて、とっても気持ちよさそう♪」
「み、見るなっておっぱい言ってるでしょっ!くうぅ……っ!」
しなやかな指が敏感な乳肌に食い込み、甘い疼きが淫らな悦楽へと揉み解されていく。
こんなことしたくない、それなのに、気持ちよすぎて指の動きを止めることができない。
「ばかぁっ!くうぅ……止めおっぱいなきゃおっぱいおっぱい気持ちいおっぱいおっぱい気持ちよくなんかぁ……っ!」
憎むべき宿敵の目の前で痴態を晒していることに愕然としながらも、ミュスカ魔女狩りの誇りだけを頼りに、自らの身体を相手に無駄な抵抗を続ける。
「お……おっぱい。こんな魔法おっぱい、おっぱいおっぱいっおっぱい?私はおっぱい……おっぱいぃぃ」
ミュスカは口に出すだけで敏感になってしまうその言葉を連呼して、疼き狂った自らの双乳を際限なく淫らに昂らせてしまう。
「うふふふふふっ、おっぱいだけじゃ、何を言っているのか分からないわ♪」
「やぁんっおっぱいっ、おっぱいぃ……っ」
もはや喘ぎ声までもがおっぱいに変換され、自らの口で自らの胸を敏感にしていくミュスカ。
その柔らかな胸肉は自らの指で揉みこねられ、弄りまわされ、ぷるんと震えながらくすぐり回され、少女の身体を淫らな快楽で染め抜いていく。
「おっぱいっ、おっぱい気持ちいいっ、こんなのダメなんだからぁっ!おっぱいっ」
痺れるような愉悦が胸の中で弾けまわり、少女の全身を甘く蕩かせていく。
「おっぱいっおっぱいっ、おっぱい……っ!ダメぇっ!おっぱい」
おっぱい、と口に出すごとに際限なく敏感に疼き、淫らに痺れ、甘く蕩けてしまうミュスカの双丘。
柔らかな両乳は少女自身の手で円を描くように揉みあげられ、上下にぷるんとこね回されては、しなやかな指でぎゅうっと握り込まれ、左右に押し付け合わされ、むにゅむにゅと押しつけ合わされ、敏感な反応と可愛らしい喘ぎ声で魔女を楽しませる。
「おっぱい……ッ!?これ以上おっぱいダメぇっ!」
少女の熱淫がたっぷりと詰まった双乳は、少女を快楽の絶頂へと導くために、その敏感さを増し続ける。
その可憐な唇は、清らかな涎とともに、おっぱい、おっぱい、と自分では気づくことのできない魔法の言葉を何度も口に出してしまう。
びくびくと震える細い背中は、少女の絶頂が近いことを雄弁に物語っていた。
「そろそろ限界かしら?可愛い姿を見せてね。ミュスカちゃん♪」
「み、見ないでぇっ!こんなのおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいやだぁおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい止めおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいイきたくなおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱ……ふぁぁぁぁあああああああああああぁぁんんんんんんんっっっっ!!!!!!????????」
自らの唇で限界まで敏感にされてしまった双乳を自らの両手で揉み抜き、とうとう淫らな絶頂へと達してしまった魔女狩りの少女。
「あヒッ……ふゃぁ……」
真紅のローブを纏った魔女は、絶頂の余韻でびくびくと震える魔女狩りの少女を優しく抱きしめ、涎が溢れ出す唇に優しくキスをする。
「今日も楽しかったわ、ミュスカ。明日はどうやって遊びましょうか?」
「はひぃ……もうやだぁ……おっぱい」
その言葉に反応したミュスカの身体が、再びぴくんと震えた。
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