初めての彼女はメンヘラでした
みっぷん
事の始まり
「黒川君…私と…付き合ってください…」
彼女の黒い髪が風に吹かれて揺れる。
チョコレート色の瞳は真っ直ぐに僕を見ている。
断る理由なんて無い。
「僕なんかでよかったら…是非…」
・・・・・
高校2年。冬
こうして僕に彼女ができた。
彼女の名前は瀬川結菜。
茶道部にも関わらず体育の成績は学年上位。勉強でも常にトップを走り、まさに文武両道な美少女だ。
そして…
僕の片思いの相手だった。
そんな瀬川さんから告白されるなんて…
この時の僕はそれまでの人生で最高に幸せだった。
この後の人生を彼女に狂わされるなんて
この時はまだ知りもしなかったのだから…
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