地月物語
@kumnomine
序文
カルミナ·ブラーナ
~おお運命の女神よ~より
O Fortuna
velut Luna statu variabilis
おおフォルトゥナ
汝れは月の如移ろえり
semper crescis aut decrescis
vita detestabilis
汝れはそも満ち欠け
忌々しき人の世よ
nunc obdurat et tunc curat
時に陰鬱と 時に明朗と
ludo mentis aciem
心を戯え
egestatem potestatem
渇望も 力をも
dissolvit ut glaciem
薄氷の如く溶かし去る
Sors immanis et inanis
大いなる運命よ 虚ろな深淵よ
rota tu volubilis
汝れは輪廻の輪の如し
status malus vana salus
邪なる姿 虚ろなる救い
semper dissolubilis
並べて熔け去る
obumbrata et velata
虚ろな影は闇に潜み
mihi quoque niteris
汝えを覆い尽くす
nunc per ludum
さあ 今 汝れは邪に戯れ
dorsum nudum
身体を肌蹴 背を晒せ
fero tui sceleris
汝えに罪悪を与えよう
Sors salutis et virtutis
救いの運命よ 美徳の運命よ
mihi nunc contraria
今の汝えには遥か遠く
est affectus et defectus
希望も 絶望も
semper in angaria
全ては女神の意のまま
hac in hora
さあ 今 この時
sine mora
遅るることなく
cordae pulsum tangite!
心臓の弦を掻き鳴らせ!
quod per sortem
女神の定めの下に
sternit fortem
強者と弱者は廻る
mecum omnes plangite!
誰ともなく 共に嘆き哀しまん!
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