回覧板が回る日には
@soenomaru1234
第1話
月に1、2回手元に巡ってくる回覧板は君が手紙をくれるから嫌な気分が反転する一つの娯楽になっている。
いつでも君には合えるけど記す言葉も美しい。
「ああ、暑い」
溶けるような暑さでも君の言葉は無くならす机の上に立っている。
手紙を読んで頭に漂う君の音は風鈴のように涼しげだ。
「早く来ないかな。」
夏休みを待ちわびる学生のように回覧板を待ちわびていつもの君との繋がりを間違い探しに利用する。
夏の輝きに引けを取らない君と木漏れ日のように涼しげな君どちらも互いを引き立てる。
「昼食でも食べようかな。」
君と周りの見え方は形こそ同じであれまたそれぞれの解釈は別の模様に落とし込まれる。
絵の美しさ、景色の美しさ、異なる美でも同じように心を動かされる。君もまた美を形成する要素だ。
人は自分を中心に生きていくけど僕にとっては水面に雫が滴り落ちるように君を支点に世界が拡がって行く。
「パスタでも作ろう」
周りがどう解釈しようが君とは堂々語り合う。
僕らが消えてなくなっても回覧板は回ってくそのことに切なさを覚えながらも今があることを誇ってく。
今日もまた回覧板が回る日だ。
回覧板が回る日には @soenomaru1234
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます