僕は飛行機を操縦する。

『キネ・ロダト、砂漠地帯の上空を飛行中です』

僕は無線電話で本部に伝える。

操縦桿を握る僕の手は緊張で震えていた。

飛行機のナビゲーションで現在位置を確認する。

僕らパイロットは（機長もそうだが)これから飛行する前に運航管理者と呼ばれる担当者から空路の計画、離着陸を行う空港周辺の気象状況や乗客の人数や飛行機に積み込む貨物の量などの説明を受けてどの航空路を飛行するかを決める。

『キネ・ロダト、FMCの起動はわかるか？』

運航管理者であるダニエル・ドハティが無線越しに聞く。

僕はパネル中央下のクリックスポットを押す。

『分かります』

僕は無線でドハティに応答する。

遠隔操作で飛行する無人航空機もある。

無人航空機といえばドローンを思い出す。航空法に関連して規制の対象になるドローンは総重量が200グラム以上と決められている。

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