侍女

僕は図書館にいた。

セシルは僕を手招きしながら椅子に座らせた。

僕はスリッパも履かずに裸足なので図書館の司書に睨まれたが無視した。

「キネさん、以前テレビで大昔の羽田空港の歴史が放送されてましたね」

僕はテレビで聞いた事を思い出す。

『日本の玄関口のひとつである羽田空港は、歴史的に拡張をくり返してきた。2010(平成22)年には4本目の滑走路となる「D滑走路」や新国際線ターミナルも開業したが、そうした拡張のなかで、空港施設の「跡地」も生じており、その再開発が進められている…』

大昔の羽田空港の歴史が見えてくる。

「僕も羽田のことは初めて知りました。セシルさんは飛行機とか好きなんですか?」

「はい。特に空港が。ラガーディア空港とか好きです」

ラガーディア空港の歴史は第二次世界大戦前の1939年にニューヨーク市立空港として開港した。開港当時は飛行艇専用の旅客ターミナルが設けられていた他、アメリカ大陸横断路線などの長距離線も就航していた。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る