混沌
砂漠の王宮の全ての部屋には赤外線センサーが張り巡らされている。
侵入者を見つければ容易く捕まえることが出来る。
空間で赤外線センサーが誤作動したこともあるが。
砂漠の王宮の図書館では秘密の文書が所蔵されている。
『羽田空港は1931年(昭和6年)8月、面積53haに延長300m幅15m滑走路1本を設けて開港したわが国初の国営民間航空専用空港「東京飛行場」からその歴史が始まる…。
1938年から1939年(昭和13年から14年)にかけては最初の拡張工事が行われ、延長800m、幅80mの滑走路が2本整備された』
王宮の侍女たちがくつろいでいるリビングからテレビの無機質な声が響く。
僕はあまりテレビを観ないが。
侍女のセシルがUSB メモリをコンピュータに接続する。USB メモリを繋ぐとコンピュータの画面から大昔の羽田空港の映像が映る。
僕もセシルもそれを黙って観賞していた。
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