第15話 奪い愛
その夜篤志は、知り合って
初めて泊まった。
穂乃香が風呂から上がった時
篤志は、志穂の隣に布団を敷いて
グッスリと眠っていた。
穂乃香は濡れた髪を梳きながら
リビングでどらいやーで髪を乾かす
篤志が居るから志穂は目を覚まさない。
何故か視線を感じて
ふと目をやると篤志が手招きを
して穂乃香を呼んだ。
篤志起きちゃったのか‼
なによ、あの態度
誘ってるの?
穂乃香はそう思い顔を見た。
(*˘^˘*,,)ぷいッ許した訳じゃない!
場所を移動して髪を乾かす。
「何がしたいのか?
自分から私に捕まりたい
のか?バカか?嫌がってた癖に!」
篤志は穂乃香が無視するのを
見るとパタッと倒れた。
その音に穂乃香は振り返る。
クスクスクス
なんか笑える!
視線を感じ、又篤志を見ると
布団をパタパタと
開け閉め、開け閉め
完璧に穂乃香を誘っている。
穂乃香は首を傾げ
何がしたいのか?
ほんとに不思議になる。
「子持ちの女は
No thank you.でしょ‼」
穂乃香は口に出して冷たい顔を
向ける
ブンブンブブブーン
と篤志は首を振る。
どうやら仲直りをしたいらしい。
無言で・・かょ。
ぷいっ
穂乃香の心は溶けない氷それを
察した篤志は先日見たNH○の
ダーヴイ○が来た❗の
鳥の求愛行動を思い出す。
とにかく全面的にスキと
求愛する。
全身で必死に求愛行動
男が大好きな女にとる行動は
鳥類も哺乳類も一緒、爬虫類は
知らないが俺は
諦めない!
膨れた膨れた穂乃香の顔を見て
「その膨れっ面
可愛らしい顔が台無しじゃん。
可愛い穂乃香に戻ってー
穂乃香愛してる
大好き‼
超スキ‼」
人間は鳥類に比べ喋れる
求愛行動は身体だけじゃない!
フン
穂乃香は、にやける顔をかくして
怒り顔で呟く‼
「又会社で何と言われるか!?
篤志の口車には
乗らないから・・プイッ
又笑い物にされそうだし!!」
「へ?しないって!
それに会社辞めるし
心配しなくていいって‼」
「ぷぃ アヤシイ
信じて無いもん。」
「俺明日からここに
住むし!」
「は?急に? パチクリ。」
穂乃香はビックリ、寝耳に水?
「だからココに住む!
ボチボチ引越しする
穂乃香と志穂と住むって
言ったろ‼
ちょっと予定狂ったけど
ここに住んで、新しい住居
探そう!」
「は?マタマタ 。本気?」
「うん。」
「はぁ篤志何言ってんの
私と一緒に住むの?」
「穂乃香のおじさんに
結婚の挨拶に行く」
「は?」
「それから俺の実家に行く
兄貴達が家を取って後継ぐし
問題は無い‼」
「はぁぁぁ‼
問題だらけだよ‼
御両親がびっくりするし、
何言うてん‼
年上、子持ち、✖1
好き好んでこんなん選ぶなんて
って言われるよ。
叱られるよ、やめとけやめとけ!」
「穂乃香‼
俺と一緒にならないのか?」
「・・・ハードルが高すぎるって!」
篤志は布団から起き上がって
項垂れた。
「俺とは遊び?」
愕然と座り項垂れる暗い雰囲気に
篤志はつつまれた。
il||li(*꒪꒫꒪)il||li
「ん?遊びという程
篤志と私何もないじゃない!」
穂乃香はププ━━ッッ!!!
「・・・そういわれたら
その通り」
篤志は気持ちで関係を持つた気でいた。
意気消沈してあきらめたか‼
クスクス
「なら穂乃香来て‼」
「ヤだよ。」
「来て‼」
「無理”」
「来い‼」
「何、偉そ━━━━にムカッ💢」
穂乃香は洗濯物を取り出しに
浴室へ行こうと立ち上がる。
篤志は何時も志穂に向ける
様に穂乃香に手を伸ばした
穂乃香は、スルーアレレ
「あ━━━━━勘違い男め‼
私、洗濯物を干すの‼👅べー」
しばらくすると穂乃香は
洗濯物を持って浴室から出て来た。
どうやら部屋干しを始めた。
篤志も起きて来て手つだう
が穂乃香のランジェリー
を見て、鼻血タラ、益々男心は炎上(⑉゚ii ゚⑉)ブォォォ〜🩸。
穂乃香も篤志の初めて見せる男の
表情を見て
┣¨‡ ┣¨‡OoO;ドッキーンッ!
「あ、あのね篤志!!
間違っちゃダメだからね!!
分かってるよね。」
プルプルと震える右手、左手は
志穂じゃ無く穂乃香を抱きたがる
抑えるか飛びつくか篤志は自分の
理性と性欲の狭間で戦っている。
ガバガバガバ
篤志は穂乃香に飛び付いたヤッパリ性欲が勝つ。
こうゆう事は勢いが大事
「ひえー⚡️な、何すんだよ篤志」
穂乃香はジタバタと必死で逃げる
「無理無理無理
もう我慢出来ない!」
殺した奇声をあげて
篤志は穂乃香を抱きしめキスをした。!
むぎゅっ
「は?我慢シロよ。
篤志ダメだってバァ」
そう言って力いっぱい
篤志を跳ね除ける。
しかし何かを決心した男の
力には勝てない!
くっつけてくる篤志の顔を
グググ━━━っと押しやり
「まて、まて、篤志まて、ポンポン
落ち着け!ポンポン」
背中を軽く叩き
穂乃香は篤志を説得にかかるが
犬、猫、馬、じゃないポンポンは
効き目無し‼️。
床に倒された篤志の手は穂乃香の頭を大事そうに支え真剣な顔をした
篤志の目が穂乃香を見つめる
男の目だ!
「篤志、勿体ないよ、貴方初婚よ
あなたは後悔しないの
もっといい人いるじゃん。」
グイグイ来る篤志を押しのけるが
力には勝てない!
篤志の熱い吐息を感じながら
穂乃香は呟いた。
「まだいい人出来るって
やめよう。
一瞬の気の迷いだから
私誰にも言わないからやめて
私達は・・」
「無理、穂乃香が良い!」
「だって篤志はまだ若い子
がいいでしょ!」
「いや、良くない!
穂乃香の気持ちが分かるまで
我慢した。
体も、もう回復しただろう
俺、我慢しなくて
いいよね。」
「・・・へ?私の気持ちどう
わかった、つーの?(笑)」
「・・それは、分からないケド
俺のキモチはハッキリした。
穂乃香が欲しくて
堪らない!駄目・・か
ダメでもオレ」
そう確認しているのに篤志はもう
行為しはじめている。
「おいおいおいぃぃー
聞け、聞いてってバ!!
まてってば━━━━━‼
駄目ってば‼」
パッパッパーと手際よくマッパに
剥かれた🍊ミカン状態💧
篤志も本能には勝てないらしい。
女の子だって、可愛らしい猫
子山羊、兎、まん丸い子犬に
とびつくじゃん。
あんな気持ち、もう我慢出来ない!
穂乃香は、
胸を洗濯物の服でかくし
下をタオルでかくし穂乃香は
芸人状態、ハッ、ホッ、ハッ
ハッハツハッハツ
だけど重なった篤志は笑わない!
穂乃香がふざけても目は男丸出し
「ヤメロって、言ってんじゃん。
ダメだってーぇ!!」
穂乃香が叫んでもバッと服とタオル
をもぎ取り・⌒ ヾ ポイ
「ギエ━━━━━━━━━ッ無理!!」
そう口では拒みながら
されるがまま
受け入れる穂乃香はやはり
篤志が好きなんだと実感
こんなに尽くしてくれる
男の人がいるなんて知らなかった。
なんやかんや穂乃香が言ってるウチに
事は終了━━━━━━‼
「避妊は、避妊したの?」
穂乃香は少し心配になり篤志に
聞いてみた。
「避妊?何で?嫌だよ
俺早めに
2人目が欲しい、てへっ♪♪」
「ふ、2人目って、まだ
困るよ~」
「穂乃香、婚姻届かいといてね、
大安吉日に出しに行こう!
俺達はもう夫婦」
「え、あ、は?う・・ん?。
なんで夫婦?」
.。oO「まあ確かに2人目は早めに
欲しいかな。」
穂乃香がそう思っていたら?
我慢のタガが外れた篤志は🐒
のように事を繰り返す
まあ20代だから仕方ない!
繁殖期を迎えたからしょうがない!
結婚適齢期は篤志に取って
繁殖期に突入”って事か?
行為はなかなか終わらない!
2人目が出来る迄繰り返すつもりか?
20代後半の穂乃香には
ちょっと・・・
付いて行けなーい
篤志の元気についていけない!
クッタクター
12月いよいよ商戦が本格化
篤志のターゲットは男性
どんなものをプレゼントするか
迷っている男性に
積極的にパンフを配り
予算にあった相談に乗る。
売れ行きは上場
篤志の手腕が認められる。
そんな噂が広まり
告白されるも全員撃沈‼
「ゴメン婚約者がいるから」
噂は噂を呼び秘書室迄届いた。
「まさか、ミナミじゃないで
しょうね!
幾多さんの婚約者」
あの時のプロジェクト仲間が
冷やかして来る。
「ええ?~」
ミナミは思わせぶりな
態度を見せながらイマイチ
理解出来ない!
「幾多さんに婚約者?嘘
付き合ってる人はいないって・・💦
まさか
佳奈が言ってた事は
ホント?」
ミナミの手がプルプルと震えた
:ワナワナ
.。oOもしそうなら許せ無い‼
嫌がる彼はあのオンナから
逃げれ無くなった?
捕まってしまったんだ‼
私が突き放してあげないと!
ミナミはすぐ企画課へと走る
「幾多さん」
「おう、ミナミなんか用か?」
爽やかイケメンの
デスクに座る彼は資料を片付け
ている。
「あの、幾多さん今日お話
できますか?」
「今日?」
幾多はすまなそうな顔をミナミに
向けながら
「今日やらなきゃ行けない
事があってサ
ゴメン‼
帰るワ」
「え?」
「出来るだけ早く帰らないと
駄目なんだよ。ヘヘヘ」
出来るだけ早く帰る訳は
猿のように毎晩励むそして今日も勿論子作り‼
とは人に言えない🙊
篤志の飯より大事で大好きな子作り
篤志の両親は子供が大好き
まして孫なら尚更だ。
志穂は勿論
穂乃香に俺の子が居ると知れば
即結婚、穂乃香との子作りは
穂乃香と両親を納得させるのに
必要不可欠!
益々闘志が湧いてくる
早く穂乃香に子供を作らなければ
先に進め無い。
ニヤニヤする篤志にミナミは
「私説得してあげます。」
「ん?何を?」
「任せて下さい。」
「ん、何か分かんないけど
頑張って‼」
「はい。」
ミナミはニヤニヤしていた篤志
見て、自分を見て微笑んだと
勘違いした。
まあ、仕方ない篤志は
まつ毛が長く目が大きくタレている
見ようじゃニヤニヤも
ニッコリもあんまし変わらない。
「愛羅さんですか?」
午前中スーパーで買い物をして
いた穂乃香に、どっかで見た
背のたかいスラリとモデル体型の
美人が声をかけてきた。
「は・・い
そうで・・すけど
えっと・・・?」
「私、幾多課長と親しく
させて貰ってます、
西川ミナミと言います。」
え?親しく?つて?あ
どっかで会ったと思っていたが
あのホテルで、篤志に
誕生日を祝って貰っていた
彼女だ‼
「ああ、そうでしたか」
穂乃香はセロリをカゴに入れながら
ムスッと答えた。
「お買い物おわりましたか?
お話があるんですが!」
背中におんぶした子供がいるのを
彼女は確認すると
志穂の顔を覗き込んで
「うわあ
坂口係長ソックリ!」
と奇声を上げた。
「・・・」
穂乃香が微妙な顔を向けると
「あ、私本社に来たばかりで
前は坂口係長のいる支社で
働いていました。」
「ああ、そうでしたか‼今
坂口とは
離婚していまして
彼も再婚して今はなんの
関係もありません。」
「そうでした。(笑)
失礼しました。」
彼女は悪びれもしなく謝って来たが
なんか歯切れの悪さを感じて
しまう。
穂乃香が会計を済ませると
ミナミは出入り口で待っていた。
穂乃香が近づくと
「車で送りますよ
どうぞ」
と言って入口近くに停めた
黒いハイブリッドカーの
ヤリ〇クロ〇を指さした。
「有り難いんですけど
散歩がてら歩いて帰りたいんです
お構いなく!」
「そうてすか‼
お話があったんですが
単刀直入にいいますね。」
「・・・なんでしょう。💥」
愚ぜり始めた志穂を背中で
揺らしながら穂乃香は尋ねた。
出来たら話など聞かずに
マンションに帰りたかった。
「幾多さん、迷惑してますよ。
貴方が雁字搦めしているせいで
彼は困ってます。
だから私が代わりに
説明しにきたんです。」
穂乃香もムキーって来たので
「彼がそう言ったんですか?」
「そうです(笑)
だから私に任せてくれたんです!
貴方と別れるように
説得するようにね。」
「嘘‼あなたの勘違いでしょう。」
穂乃香もそんな話聞いたら黙って
いられない。
「は?良く考えて見てください
私が彼と付き合ってるんですから」
勝ち誇った顔をして穂乃香を見た。
「篤志に彼女?
聞いてませんよ。」
穂乃香も負けずと言い返す。
「ん?彼女って言うのは
早いかも、でも幾多篤志は
私の彼になるんですから
別れて下さい‼
あなたが居るから彼も
踏み切れ無いんです‼
わかりませんか?」
「・・・は?☉_☉パチクリ。」
「あなたは坂口係長の
子供の事だけ考えて下さい!
幾多さんは私のですから
幾多篤志の子供は私が沢山産んで
あげます!!
阪口係長の子供じゃなくて
彼に良く似た子供をね。
だから図々しく彼を
呼び出さないでくれます?
あんまりしつこいとストーカーで
警察呼びますけど!!
係長と課長2人も手玉にとって少し
図々しくありませんか?
佳奈も可哀想~」
「待ってその話、篤志が
そう言ったんですか?」
「そうですよ笑
でないと私が来る意味
あります?
幾多さんも頑張れよって
応援してくれたんですよ。
貴方が頑固だからそう言ったと
思いますよ。
理解してますか?」
ニヤッと笑いながら
口攻撃して来るミナミに
何も言い返せなかった。
彼女も本気出して来る、若いから
勝負あったと言わんばかりな
高圧な態度で!
穂乃香はレジ袋をポトンと
落とした。
彼女も彼を奪われて必死なのか
「お分かり頂けたようで
では、私はコレで」
クルリと踵を返すと車の鍵を
開けるバシッという音が聞こえた。
彼女の話を鵜呑みにした訳じゃない
でも、彼女はスタイルもよく綺麗だ
篤志だって好みのタイプだろう。
スーパーのガラスに映った
自分に気づくと唖然とする。
穂乃香はポニーテール、志穂を
おんぶ用のマントで包み
引っ掛けて白セーターに
ジーパン
色気も綺麗さもあったもんじゃない!
子育ては髪を振り乱していても
指摘され無いと気づかない!
化粧もしないし、自分の容姿に
構う暇なし!
ギャーッと泣けばすっ飛んで行く
何時も背中には志穂がいる。
この子は何も出来ないから
この子の事はぜんぶやる。
そんな忙しい毎日でクタクタ
だけど寝顔を見ればそんな
苦労はブッ飛んでしまう。
幸せを感じている。
ギャーギャー泣くのは元気な
証拠、ニッコリ笑えば愛らしい。
篤志はそんな容姿も構わない
穂乃香に
愛想が突きたのだろうか
彼女のきめ細かな肌を見ると
ニベ〇だけをパパパと
塗りたくったスッピンとは
雲泥の差
爪は綺麗に手入れされていて
穂乃香のゴツゴツした
手とは違う。
母親と独身の違い
子育て中の母親は自分に構う
暇もなく化粧も落とせず
パタンと爆睡💤な日もある。
歯磨きも忘れて眠りに落ちる!
そう肌が荒れててもお構い無し
女を捨てて母親になる。
自分より子育て優先
穂乃香は
落としたレジ袋を拾いながら目を
やると彼女は颯爽と
一礼してカッコよくスーパーを
🚗💨出て行った。
バツイチでは無い独身の
デキる女
会社の秘書服だったから
午前中休みを取って来たのだろう
この時間、穂乃香が
買い物に出る事を
篤志に聞いたのだろうか?
でないと知る訳が無い。
ピョロンと飛び出た志穂の
足を撫でながらマントの
中に突っ込み帰る。
彼が言ったんだ
「明日煮込みハンバーグが
食べたい。」
って・・‼
「じゃあ午前中買い物に行くね」
「ああ、じゃあいいよ
俺が買い物して来るし!」
「遅くなるでしょ
志穂の散歩がてら行ってくる。」
「大丈夫?心配だなぁ」
「任せて‼」
そんな会話を思いだした。
だからこの買い物時間によく行く
スーパーを彼女に
彼が指定したのか?
彼がホントに迷惑しているのか?
篤志が買い物時間とスーパーを
本当に教えたんだろうか?
「遅くなりましたー」
「あら用事済んだの?」
ミナミは遅くなる事を祖父母の
介護と言い訳をしていた。
「はい、義姉が買い物に行く
ほんの一、二時間ですから(笑)」
と嘘をつく。
ミナミは御機嫌だった
コレで幾多と付き合って貰える
もう幾多を繋ぐ足枷は
なくなったのだからウキウキ
昼休憩に企画課へと足を向ける
幾多を見つけ♪
「課長、上手く行きました
もう大丈夫ですよ。
安心して下さい。」
「おう、ありがとう!」
なんの話か分からず聞く暇も無い
篤志はテキト━━━━━に
返事をしていた。
なんせ気持ちは定時で上がりたい!
帰ったら子作りの一仕事が待っている。
ルルルンレレルン
急にテンション上がる篤志を
ミナミは又勘違いしてしまう。
ミナミには穂乃香の呪縛から
逃れた篤志が超ご機嫌と
見えてしまったんだ。
「🌟ヨッシャ🌟」
ミナミはガッツポーズ
忙しさにかまけて仕事以外は
なあなあと済ましてしまう篤志と、
思い込みで動く西川ミナミ
とんだハズレコンビは
穂乃香を悩ませた。
いよいよ商戦も本番
早く帰りたいがその気持ちは
社員全員一緒‼
俺らに盆正月、クリスマス
など人生で甘いものは無い、
それは入社時から
変わらない、それを承知で入って
来たのだから・・
しかし家庭を持てば可成の
マイナス
「子作りも暫く中止・・か」
篤志は何だかつまらなく
仕事をこなす意味を模索する。
篤志はデパートの売り場を見に
来た。
勿論棚田部長も一緒に
「部長、幾多さんソロソロ
お昼にされては?
もう15:00です。
夕方から又お客さん入りますよ。」
そう言われ飲食店へと向かう。
「君達、好きな物を食べなさい。」
メガネをかけたちょっと
太めの部長は和食へと足を
向ける。
篤志とミナミは
「私達も御一緒します。」
と言ったが若者は好きなのを
食べたらいい
そう言って和食のお店に入って行った。
決して自分の意向を押し付けない
部長は皆から慕われている。
「じゃあ、何たべるか?」
「お肉食べませんか
急ぎましょう?」
ミナミは顔に似合わず肉食らしい。
「夕方に向けて元気つけましょ!」
そう言われミナミと並んで
歩く。
余程お腹が空いているのか
ミナミは早足でステーキ店迄
走る勢いだ‼クスクス
「幾多篤志お願いします。」
「失礼ですがどちら様でしょうか?」
「愛羅と申します
愛羅勝己の姪です
伯父から言伝たのれましたので!
伯父が彼と電話が繋がら無い
みたいで‼」
穂乃香は嘘を言った。
仕事中は、伯父でも利用するほど
スーパーでの出来事を急いで
確かめたかった。
篤志は仕事と言いあの西川ミナミ
が来た日からと言うもの
穂乃香のマンションには帰って
こない。
「あ、💦失礼しました。
社長の・・
今、棚田と幾多は向日葵デパート
へ商戦の手伝いに出ております
社には居りませんが・・」
「わかりました。」
そう言うと穂乃香は電話を切った。
今日は暇だと言っていた伯母に
志穂を預け穂乃香はデパートへと
向かった。
メールも電話もラインも
繋がらないなら会って話を
したかった。
2階、3階と上がって行くうち三人
を発見した。
声をかけようとしたら
その三人に西川ミナミがいる事に
直ぐ気が付いた。
1人の中年の彼が離れて
ミナミと篤志は2人になり
仲良さげに昼食の相談をしていた。
西川ミナミはエスカレーターの
近くに穂乃香を発見‼
「お肉食べませんか💦」
慌てて篤志の腕を取り
篤志を引っ張って行った。
「おいおい」
篤志は腕を引かれ最後には
手を繋がれ
(꒪ꇴ꒪穂乃香は固まる!
嬉しそうに早足で歩いて
振り返るミナミの顔は
穂乃香を見て薄ら笑いを浮かべていた!。
篤志も繋がれた手を振りほどきも
しない。
幼稚園児じゃあるまいし!
コレで篤志が帰らないなら
彼女の言う事も
アリかも知れない。
妊娠する前で良かった!
少し残念だけど父親のいない子は
志穂だけでいい。
子供の事を思えば
我慢なんて大した事じゃない
穂乃香は自分に言い聞かせながら
志穂を預かってくれた
伯母の好きな菓子折を買って
トボトボと歩く!
12月24日のきよしこの夜
微かな期待を持って篤志を待った。
まだ志穂にクリスマス
プレゼントは来ない。
しかしあんなに志穂、志穂
言ってた篤志なら用意して
くれているハズと、ほのかな
期待をよせていた。
昼間見たのは・・違う
夜22時を過ぎた頃
篤志の携帯から電話が掛かってきた。
篤志だ
少しホッとして胸を踊らせながら
「篤志、今日帰ってくるの?
志穂もまちかねたみた
・・・いで?」
「モシモシ」
少し酔ったような女の声で
穂乃香の声を押さえる。
「・・・?」
「西川ぁーミナミでぇぇっす。」
「えっ?
これって篤志の携帯ですよね。」
「そ、そ、そう~でぇぇ━━ス‼
きょうはぁーウップ
いふイブでしょうw
イブは、子持ちの
かーちゃんよりぃー独身の‼
私達向けデッス‼
邪魔すん━━━━な‼」
「・・・は?☉_☉ パチクリ。」
「だきゃらァ
じ・や・ま・スンナ‼」
「篤志は?篤志に変わって‼」
穂乃香がさけぶように
そう言うとどっかのホテルらしき
ベッドに篤志がぶっ倒れる
様に寝ていた
シャッは、はだけて
そんな写メが数枚ライ〇に
貼り付けられ送られて来た。
「ザミャ━━━━━ミロ‼
はい、おしみゃ━━━━い‼
アンタはぁー大人しくぅー
子育てシ・テ・ロ
アンタは用なしぃWww.
アハハハハアハハハハ
後わぁ、私が妊娠するだけぇ━━━━
アンタは引っ込んでろ‼
今から篤志と甘い夜に突入ぅ
ざまぁwwwwウェー
もう篤志はワタシのモノ‼
手出したら許さない
からな‼」
酔いが回っているのか
昼間会った彼女とは別人の
様に言葉が荒かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます