第11話 誤解

篤志は仕事を定時に終える


「篤志さ~ぁ~あ~ん。

ご飯いきませんか?」


その声に何人かの社員が

振り返る。


俺と綾瀬を何人もの人が微笑ましく

見てくる。


どこからどう回った噂なのか

綾瀬の婚約者になっていた!

俺は噂を打ち消したくて


「📣ワリイ、今日は お"れ"の

彼女と約束が有るから

今日は無理‼」

とデカい声で叫ぶ。


((´(´・(´・_(´・_・(´・_・`(´・_・`)えっ

((´(´・(´・_(´・_・(´・_・`(´・_・`)えッ...

ザワザワしていたフロワーが

水を打つたように静かになった。

の後また違うザワザワ


綾瀬は、はぁ?Σ(ㅎωㅎ;)嘘

とボ━━━━━━━━ッと

立ちつくしていた。



スッカリ彼女気分の綾瀬は

その場から動け無い!


あの日居酒屋でハッキリ付き合わ

無いと返事しなかったから

綾瀬には通じ無かったのか?


すると綾瀬の同期らしい

女の子が


「えっとマジで、じゃあ綾瀬は?」


篤志は多少、心が傷んだが



「へ?・・・ん?ただの後輩だろ?

君たちと一緒だよ?」



「えっと💦後輩と肩を組んで

あるきます?普通?」

綾瀬の友人の女子が聞いてくる。


「も━━━━ちロン‼」

篤志はそんな疑問を投げかける

彼女と肩を組んだ!


「ホラな‼君がセクハラ扱い

しなければ歩けるヨ‼」


「後輩は男女問わずやるよなぁ

そのくらい

"な"‼」

篤志は同僚の男達に問う。


意見はそれぞれ

チャラい奴らは、(*>∇<)ノヤルヤル

真面目な奴らは❛︵❛.ก)う〜んチョット



「それに俺は彼女持ちだって

挨拶する時言ったつもりだし

誤解させたのなら、すまなかった。」


篤志は綾瀬に頭を下げた!


「あ、あぁあ

聞いてましたし、知ってました。

私も先輩としか見てませんし

大丈夫ですよ(笑)」


ほーらな!!

篤志は周りを舐めた目で見た。




「なぁー

皆の勘違いだよ。

綾瀬にはいい男の彼氏が

いるよなぁ」


綾瀬は

「も、も、勿論!

皆さんの勘違いですよ‼

じゃあ彼女さんと

約束ない日にいきますか先輩?」


「ああ、おごるよ。」

篤志もそれどころじゃなくて

急いでいたから直ぐ走り出した。


「はぁあああー

あんなに急いでよっぽど彼女の事

好きなんだなぁ!」

そんな声を聞いているかいないか

分からない篤志はとにかく

急いだ。


綾瀬がどんなに辛かったかは

誰も知らないか、知っていながら

知らん振りか?

気にする人は居ないようで

いたのかも知れない。


篤志がそんな綾瀬奈菜に

構う事無く急ぐ理由は

8時には穂乃香は消灯なのだ。

子育ては超ハード




篤志は穂乃香が持って来た

菓子折りと20万を持って

久しぶりの穂乃香のマンションに

向かう。


エントランスから番号を押して


「はーい」

穂乃香の相変わらずのノンビリ

した声がする。


『あ、まだ寝ていない』

そんな感じでホッとする。


「話がある」

篤志は少し冷えた声を出す。


篤志と確認した穂乃香の声が

強ばっていく。

「・・・・・

えっと、話は無いです。」


「じゃあ、コレなに?」

インターホンのパネルに向かって

篤志は紙袋と封筒を見せた。



「それは良くしてもらったから

御礼よ、御礼

受け取ってください。」



「・・・とにかく開けて

こんな御礼の仕方ある?

人伝いにありがとうなんて

最悪じゃん。

せめて顔を見て言って欲しかった。

それにこのお金💸なに?

これ貰うためやってねーし‼

しかも足りない、俺はもっと

使った‼」



「エッマジ

いくら?直ぐ渡します。

金額を教えて欲しい。」

穂乃香は焦った顔をして財布を開ける。



「だから開けてって‼😠

話さないとわかんないデショ‼」



穂乃香は暫く考えたが

篤志の言う事もしかり

顔も見ずにする事じゃあ無かった。



ガチャ

エントランスのドアが開いた。

篤志はエレベーターに乗り

5階を押す。



ドア前で穂乃香が財布を

握って立って待っていた。


それを見て又ムカつく

スタスタスタスタ足取り良く

篤志が穂乃香を見据えて歩いて来る


目を離さず睨み付けたように‼

(▽ω▽)ギラッ


「中で話そう‼」


「いやいやいや駄目‼

彼女持ちの男は中には入れない‼」


ドアの前に立ち塞がる穂乃香を

軽く引っかかえ


「意義あるなら警察呼んで、ホラ」

篤志は穂乃香に携帯を渡した。


「ドッコイショ‼」

穂乃香を玄関で下ろすと

紙袋と現金入の封筒を穂乃香に

手渡した。


「えっと、幾ら足せばいい?

10万足して30万で足りる?


足りないならコンビニで下ろす

から言って?

今10万しか手元に無くて

幾ら足りないの?」



「はぁ━~~ふぅ➰

なーんでだよ!!

シングルマザーから金巻き上げる

程落ちぶれちゃあ居ないよ!

バカにすんな!」


篤志はスタスタと洗面所に向かい

手洗い嗽をして又穂乃香の元へと

やって来た。



「金なんて要らない!」

キッパリと篤志は穂乃香に向かって

言い捨てた。



「・・💢💢はぁ?

じゃあ何しに来た?

彼女いるくせに、もう来んな!

とにかく金額を言って」

穂乃香も多少キレ気味に

突っかかってみる。


「彼女、彼女は前からいるだろ

知らなかったのか?」



「知らなかったワヨ

知らなかったから

ノコノコ会社迄出向いて

行ったノヨ‼


見たわよ

アンタの彼女‼

綾瀬さんっていうんでショ‼

で、い・く・ら・ですか?」


「・・・10億」



「は?」


「俺の気持ちも入れたら

10もっとだ‼」


篤志はかなり頭に来たようで

ぐんぐんと値をあげ壁に穂乃香を

追い込んで来た‼


「な、な、な、何よ‼

昔流行った壁ドンかヨ!!」

穂乃香も身構える!


「俺の彼女はぁー⋆͛📢スーハァー

キ━━━━━━━━ン👂(´×ω×`)

バカメ!!」


「俺の許可無しに

俺をフルな‼

何ヶ月志穂に

会えなかったと思う

許さないからな‼」


「え?私、姉さんだしぃ?

カノジョじゃねーし‼」


「・・・誰がそんな事

言ったんだ?」



「アンタじゃん👉””。

だから、別れた浮気ダンナの

子供の事だけ考えてたの‼

篤志がそう言った●`з´●。

今更じゃんか💢💢」




「あ、あれは穂乃香が

本当の父親じゃないくせに

って言ったからだ‼

仕返し‼」


まあ穂乃香にも落ち度はあった、

それは認めるデモ

「あ、謝ら無いから‼」

穂乃香もカナリ怒



「なんで、悪いと思って無いの?」

至近距離1センチでモゴモゴ言う穂乃香に、篤志はムカつきながら穂乃香にグッと迫る。



穂乃香も反撃してくる。

「悪いと思ってるからわざわざ

謝りに行ったのに

篤志に追い返された!


わ、わた私も許さないから

姉さんなんて呼ばれて傷付いたし!

誰の姉さんヨ‼

弟なんかいね━━えワ

プイッ」



o( ̄◎ ̄)o バブゥ

篤志と穂乃香のデカい声も

志穂は、驚かない


アウアウウ

その声にハッとしたのは

篤志だった。


「今、志穂が俺を呼んだ」


「呼んだ?はぁ?💢

呼んでないし!頭大丈夫か?」

穂乃香は指で頭をクルクル


「あんなに呼んでるじゃんか‼」


志穂は手足を

バタバタバタバタ


篤志はリビングに寝かしてある

志穂に飛び付いて



「志穂、只今、逢いたかったぁ

ママが来るなって言うから

来れなかったぁー

パパの事忘れて無かったか?

志穂ゴメンな‼」



ꉂꉂ📢勝手にぃー抱くナ!!

パパ言うな!!

”うきゃぁうきゃぁ”

志穂も篤志に上機嫌、手をバタバタ

足をバタバタ


「昼間しっかり寝てるから

機嫌が良いだけよフン」


篤志は志穂が昼夜逆転してる

事を知らない

穂乃香は篤志と喧嘩した時

からずっと寝不足だった。


篤志が志穂の相手をしてる

のを見ると何故か腹が立って

📣かえれ〃〃〃━━━━

📣かえれ〃〃〃━━━━━

と帰れコール


しかし本気じゃない

篤志も気にせず志穂と戯れ

て、志穂もキヤウキャウと

楽しそう。


志穂の本来の父親を捨て

また父親と呼べる男性と別れ

志穂から2人の父親を

引き離すのか?


志穂と篤志を見ながら意気消沈⤵︎ ︎


自分は間違ってる?

そんな事を考えていると

いつの間にか外の明るさで

目が覚めた。


いつの間にか眠っていた。


穂乃香は自分のベッドにいた

志穂もベビーベッドに

寝かされて気持ち良く眠っている。

そりゃあもうグッスリ


篤志には鍵が渡してある

昨日だってエントランスから

入ろうと思えば入って来れたはず。


彼はそれをしなかった。



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