BLOOD×BALLAD

影神

BLOOD



世界的に流行り病が流行し、




沢山の人々が死んで行った。






後にこの出来事は、




これから起こる全ての事を示し、




『BLOODBALLAD』




と呼ばれる様になる。






何事もない日々は本当に退屈で、




幸せの様な時間は、ただ。




私達の知らない間に、刻々、と、、




"終わりを告げようとしていた"






ある日。世界的に風邪が流行った。




症状は咳という、一見普通のモノだった。




熱もなく、ただ咳が止まらなくなる。




大した事もなく、医者達は風邪と診断し、




抗生物質等で対処した。






"だが、それは風邪ではなかった"






その者達は次に吐血をし始めた。




咳は止まる事が無く、咳と共に少量の血が出た。




だが、胃や食道といったもの。気管を含め、




原因と見られるモノに異常は無かった。




世界的に流行し始めたそれは




みるみると広まっていったのだ。






初期症状の咳。次に吐血。




最後は吐血による、貧血だった。




まあ、言わなくても分かるだろう、




咳をし、血を吐き、身体の血が徐々に無くなり、




輸血をしない人々は次々に死んでいった。






街は血で染まり、それはBLOODCARPETと呼ばれた。






富裕層の患者は入院し、輸血での延命が続いた。




こうして、貧困層の者達が亡くなってゆく傍ら、




当たり前の様に富裕層達の輸血が足らなくなった。




そうすると、血液の売買が流行った。






それがどの様なモノなのか、、




決して気分の良いモノではなかった。






検査の名を偽り、希望の血液型を探し、




該当する者を誘拐、或は購入し、




その者等から血液を採取する。




人間は全体の30%の血液を失うと、




生命の危機に瀕する。




当然。血は全て抜き取られた。




そうして、富裕層は自らの命を守って行った。






更には効率化を考え、中には、




彼等を使い回しをする者もいて、




そこらは別名、"BLOODFARM"とも呼ばれた。






おぞましく、、惨たらしい、、、




捕まったら最後、生かされ続け、




死ぬまで、血液の供給を強制される。






カルト的、いや。




"カニバリズム"




と言ったのが方のが近いのだろうか、、






まるで世界は"地獄"そのものだった。




こうして、悪魔の日々は幕を開けた。






富裕層から逃れる様に、




感染していない者達は、




団結し、コミュニティを作った。




自らを守り、仲間や家族を護る為に、、




こうして、世界には数々のコミュニティが誕生し、




コミュニティ同士で連携をとった。






だが、それを面白く思わない者も居た。




富裕層だ。






何故なら彼等は、




自ら血を作る事が出来ないからだ。






供給も永遠ではない。




死ぬ者も少なくない。




新しい人間は沢山必要だ。




居て困るモノでもない。




そして、あの怪物を作ったのだ。






"BLOODDOG"






血を求め、血を探し、




血を捕まえる為に、、






コミュニティは次々に襲われ、




BLOODFARMへと収監された。






我々は、その悪魔達と、又、病気と戦い、




あの日を取り戻す為に、今日も戦う。




































































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