-42- 「開かずのカーテン」
僕の部屋の東側の窓は、僕は絶対に鍵を開けないし、それ以前にカーテンすら開けない。
以前、お母さんが僕のいない間に掃除をしたのか、カーテンが開けっぱなしにされていることがよくあった。
けれど、窓もカーテンも開けたら絶対に閉める様にお願いしたら、お母さんはそれ以来、僕の部屋の窓に近付こうともしなくなった。
この窓のカーテンを開けたら、朝でも昼でも夜中でも、窓の向こう側からこっちを覗いている奴が、必ずいるのだ。
まして、窓を開けるなんてもってのほかだ。
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