-22- 「まいまいもどき」
動きの遅い、ナメクジみたいなヌメヌメしたイキモノ。
人の耳に入りこむのが大好きらしい。
普通の人は見えないから良いけど、もし見えてたら、こんなイキモノが自分の耳の中に入って来たら大騒ぎするだろう。
急に耳が聞こえにくくなったら、それはこいつが耳に入り込んで、栓をしてしまっているからだ。
そんな時は耳かきを耳に突っ込むだけで逃げ出すから、こいつが見えない人も、それと知らずにこいつを追い出していることが多い。
最近、人の耳の奥にはカタツムリの殻みたいなのがあると、学校で習った。
このナメクジみたいなイキモノは、カタツムリになりたくて人の耳に入るんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます