-13- 「幽霊地蔵」

 通学路の途中にある、道端のお地蔵様。


 ある日気がつくと、なくなっていた。


 下校で一緒になった森崎君が、随分前になくなったと教えてくれた。


 車が事故を起こして壊してしまったらしい。


 随分前のことなのに気が付かなかったのかと笑われたけど、僕は森崎君と違って、幽霊が見えるんだから仕方ない。


 お地蔵様がなくなっても、本人の幽霊が同じ場所に立ち続けてるんだから、気付かなくても仕方ないじゃないか。









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る