注水女

キャンプ場に来ていた。


テントの設営が終わり、休憩がてら何か飲もうかとフロントまで来たが、不思議な女を目にした。


右肩の辺りに空いた穴から身体の中へと、2ℓのペットボトルの水を注入していた。


指摘する間もなく、


その動作があまりに自然過ぎて、私は何事も無かったかのようにその場を後にした。


結局飲み物を買うのを忘れた。

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