第二十一話+α 動乱の予感
家康「あ、なんで鶴岡八幡宮かというと、わしが関東管領に就任することにしたからじゃ!」
正木「はよいえやボケェ!」
作者のミス。時系列的には、三将+氏勝の会議→関東管領就任です。
わかりにくくしてしまい申し訳ありません!
★
階段を一段、また一段と上る。かつての軍神が如く、その歩みはまっすぐ、そして重く踏みしめる。
臣下の敬々しい、格式張った所作が、戦中だと思わせない落ち着きを見せていた。
当の家康も、小田原からやっとの思いで逃げ出した訳だが。
ここ鎌倉に至るまでもなかなかであった。
三増峠が何者かによって封鎖され、おまけに北条と手を組むことになってしまった。
だが今は違う。北条、そして関東諸勢を前に新たな公儀を世襲できる。
豊臣の世はすでに薄氷の上か......
......家康が刀剣を奉納する。儀礼は果たして、正式に成るところとなった。
今度は臣下たちが鉄面皮を剥がし、もとの鬼気迫るような猛将の面構えとなった。
家康もまた心機一転、手を一拍大きく打ち鳴らす。
「時が惜しい。よもやこれまで」
空気がしびれた。甲冑のカラカラとした音が風に乗り猛者共を戦場へと駆り立てる。
先程までの静けさと打って変わり、今度は出陣へ向けた騒々しさに包まれた。
「これより、鎌倉から打って出る!徳川、北条、里見の三者により、関東に静謐をもたらさん!」
「「オオオオオオオ!!」」
【現状確認】
豊臣本軍約10万→小田原城
北方勢→北条氏邦の張る防衛線を突破中(ほぼ素通り状態だがこのとき、ちょうど大道寺の必死の防衛戦が繰り広げられていた。)
その後、徳川北条連合軍を前に神流川にて激戦
北条氏規→1万以上の兵を率い三増峠にて後藤勢と対峙。小田原と要衝川越城の間を実質的に封鎖している。
後藤勢→三増峠にて陣を敷く。徳川を通さないための、官兵衛の策略であったが、北条勢を前に退却か、戦うかの選択を迫られる。
関東諸勢→後編、決戦編にて
官兵衛、豊臣海軍、???ら
→第二章へ
中編〜完〜
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