第二十一話+α 動乱の予感

家康「あ、なんで鶴岡八幡宮かというと、わしが関東管領に就任することにしたからじゃ!」


正木「はよいえやボケェ!」


作者のミス。時系列的には、三将+氏勝の会議→関東管領就任です。

わかりにくくしてしまい申し訳ありません!





階段を一段、また一段と上る。かつての軍神が如く、その歩みはまっすぐ、そして重く踏みしめる。


臣下の敬々しい、格式張った所作が、戦中だと思わせない落ち着きを見せていた。

当の家康も、小田原からやっとの思いで逃げ出した訳だが。


ここ鎌倉に至るまでもなかなかであった。

三増峠が何者かによって封鎖され、おまけに北条と手を組むことになってしまった。


だが今は違う。北条、そして関東諸勢を前に新たな公儀を世襲できる。

豊臣の世はすでに薄氷の上か......


......家康が刀剣を奉納する。儀礼は果たして、正式に成るところとなった。

今度は臣下たちが鉄面皮を剥がし、もとの鬼気迫るような猛将の面構えとなった。


家康もまた心機一転、手を一拍大きく打ち鳴らす。


「時が惜しい。よもやこれまで」


空気がしびれた。甲冑のカラカラとした音が風に乗り猛者共を戦場へと駆り立てる。


先程までの静けさと打って変わり、今度は出陣へ向けた騒々しさに包まれた。


「これより、鎌倉から打って出る!徳川、北条、里見の三者により、関東に静謐をもたらさん!」


「「オオオオオオオ!!」」



【現状確認】

豊臣本軍約10万→小田原城


北方勢→北条氏邦の張る防衛線を突破中(ほぼ素通り状態だがこのとき、ちょうど大道寺の必死の防衛戦が繰り広げられていた。)

その後、徳川北条連合軍を前に神流川にて激戦


北条氏規→1万以上の兵を率い三増峠にて後藤勢と対峙。小田原と要衝川越城の間を実質的に封鎖している。


後藤勢→三増峠にて陣を敷く。徳川を通さないための、官兵衛の策略であったが、北条勢を前に退却か、戦うかの選択を迫られる。


関東諸勢→後編、決戦編にて


官兵衛、豊臣海軍、???ら

→第二章へ




中編〜完〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る