第4話 ロジャとアンティ夫妻の愛
ジェシー「アンティ、、、貴方って。。。ロジャ、アンティを、悲しませないで!」
アンティにジェシーはよく、言っていた言葉。
アンティを悲しませないで!・・・・
ロジャとアンティは大恋愛の末、婚姻を結んだ。愛妻家で有名な彼、ロジャ。アンティを真に愛していた。
そんな二人の前に、幼き子供が現れる。それが、果穂だった。
果穂は皆から可愛がられ、愛され、育っていく。その中で、ロジャは果穂に対して特別な感情を抱くようになる。
人間で言うところの、浮気などに当てはまるならばまだしも、アンティは、果穂を愛するロジャをそのままを受け入れ、愛する事を決める。
普通では、考えられぬ事。妻が、、、夫が、別の女性に目を向けるのを認めるなど。。。無いに等しい。。。
それだけ、アンティはロジャを愛していたからなのか。。。
果穂は育っても、14、15位の歳までしか生きれなかった。。。育たぬ娘。育ち難い娘。。。
寿命を迎え、居なくなってしまった。。。
ロジャの想いは募るばかり。。。
その果穂の面影を残したまま、今生きる事を学び中な娘。その娘を何を隠そう、義が育てていた。
1番偉い神からの役目、命にて義が選ばれ、まだ、幼い果穂を育てる事に。。
義の育て方が良かったのか、果穂は以前よりは、永く生きれていた。と言ってもほんの少しだが。
アメ「義、果穂は?、、、大丈夫なの?」
義「傷つく事が多いのでな。。ロジャ夫妻にな。。。かなりの想いがあるゆえ。。。」
アメ「ロジャは果穂に対しては、執着かしら?」
義「・・・・。」
義にはわかっていた。。。ロジャの心を。。。
しかしながら、果穂から、離れようとはしないロジャに、アメも義も、闇の気配を感じていたのだ。。。そして、それは、アンティにも影響を及ぼすと。
結局、影響が二人に出始める。
アメは二人の内側から闇のものを追い払えば、ロジャの心に何か変化が見られるのではないか?、、、そう考えていた。。。
しかし、二人を治療したが、ロジャは変わらず。アンティは、ロジャを求める。彼は、アンティを愛しながら、果穂への想いはそのままだったのだ。
アンティはロジャを愛するからこそ、婚姻を解いてほしいと願い出るも、ロジャは頑なに嫌がる。
なんと、男のわがままなのだろうか。。。
果穂は、二人の感情の間で傷つき、苦しんでいた。。。
その様子を旗から見ては、果穂に対し憎悪を抱くのが、ジェシーだった。
アンティが心濁すならばまだしも、ジェシーはアンティの心の代弁者なのか、果穂に向ける恨みなような感情は、闇により、更に大きくなっていく。
「果穂さえいなければ・・・」
アンティは苦しまなくて済んだ。
ロジャはアンティだけを愛する。
私、ジェシーはこんな想いをしなくて済むのに。
果穂が悪いのだ!
となっていたのである。
そんな、ジェシーをアンティは思っていた。
「そうじゃないわ。。。私の気持ち、心はジェシー、違うのよ。。。」
結局また、ジェシーは治療後も再び闇に捕らわれてしまうのである。。
ジェシー「すべては果穂がいる事が、悪いんだわ!」
ジェシーは果穂を病室より攻撃し始める。
果穂は直ぐに何者かに障れていると気づくと側にいた守護してくれている者に告げる。
ジェシーより、先に退院していた夫と、息子のラルゴがジェシーの攻撃の盾になり、止めさせようとしていた。
「やめろよ!!」
二人の想いなど、届かない、ジェシー。
アンティ「ジェシー、止めて。。。違うのよ!違うの!」
ジェシー「ずっと、果穂がいたせいでロジャが、心奪われ、アンティ、あなたは苦しんできたのよ!私は苦しんでいるアンティを見てきた!」
ロジャ「止めろ!、、ジェシー、止めてくれ!」
ロジャは病室を抜け果穂を守っていた。
ロジャ「そうだよ!俺が悪いんだ!俺がこの娘を愛したから、アンティと果穂二人を苦しめているのは、わかっている!、、、それでも、、、俺は二人を愛しているんだ!!」
普通の女性ならば、このわけのわからない男など、放り投げたくなるだろう。。。
しかし、アンティは普通ではないのかもしれない。。。
アンティ「わかっては、もらえないかもしれない、、、それでも、果穂を私は、愛してるの!、、、果穂は私にとって、娘同然なの!」
義は知っていた。果穂とこの夫妻との関係を。。。
遥か昔、ロジャとアンティに娘として、1番偉い神より授かったことがある。それが、果穂。二人は大事に育てるも、亡くなってしまう。その悲しみ癒えることなく、今義が育てている果穂が、自分達の育て、亡くした娘の生まれ変わりだと知っていたのだ。
ロジャはアンティを、果穂を亡くした悲しみから救いたい。
その為には、果穂を亡くさず生きさせること。
果穂が生きる為に、最も効果的なのが、「愛」なのである。
ロジャは、自分が果穂を愛し生きさせ、アンティを救いたかったのだ。
だが、当の二人はその事に全く気が付かない。。。
アンティは夫を愛し、果穂を愛していた。果穂への愛は、、、そう、、
母の愛だった。。。
そして、夫のロジャ。彼はアンティを愛しているからこそ、無意識に果穂に対して特別な想いを抱いていたのだ。
つまりは、その二人の夫婦の間には、揺るがない「夫婦の愛」があるのである。
現代の人間からはこのような事、理解は難しいだろう。。。
わかるはずもない事。。。
それでも、二人は互いを想いそのような形となっていたのだ。
女神の愛とは。。。
そして、神の愛とは。。。
夫婦の愛とは。。。
考えさせられる義なのであった。。。
そして、アメも、義と同じく、この二人の夫婦愛を考えていた。。。
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