特別編 絢香の一日

「ふぁ〜あ、あ〜ねむた。」


朝ってなんでこんなに眠たいのかな。やんなっちゃうわ。


「あなた、朝だよ。起きて。」


隣に寝ている瑠翔(夫)を起こす。でも起きない。知ってるよ。寝坊助なのは昔から変わらないからね。だいたい起きてくるのがあと30分後だから、さっさと朝食の準備しなきゃ。


沙姫が裕太の所に行ってから、量が1人分減って随分と楽になったわね、なんか寂しいけど、裕太を見る限り楽しそうにやっていけてるから今のところはいいかな。


ああ〜だるい。仕事めんどくさいよぉ。はぁ。


朝食食べて、歯磨いて、化粧して、朝は忙しい。忙しいの嫌いなんですけど…。仕方ないか。さ、もう1回起こしに行こうかしら。


「あなた、起きて。もうご飯出来たわよ?起きないなら先に食べるからね?」


はぁ。分かった分かった分かりました!もう!


ちゅ♡


「はい、起きて。もう!いつもいつも、仰向けになって薄目開けてこっち見ないでよ。」

「ハイハイ、分かりましたよ。…絢香。」

「なによ。」

「綺麗だよ。」

「な、何言ってんのよ!朝から!起きて!」


もう!ほんとに!変わらないんだから!照れるじゃん!


「あ、真っ赤になってる。可愛いな。」

「もう知らない!」

「ごめんごめん。でもほんとに綺麗だよ。」

「化粧してないから綺麗じゃない。」

「してなくても綺麗だよ。」

「やめてよ…恥ずかしい。」

「恥ずかしがらなくていいよ。」

「うぅ。」


※本当にお見苦しいところをすいませんでした。


いい歳してほんとに申し訳ない。


とにかく!ご飯!化粧!仕度!


「ご飯食べるよ!」

「はーい。」


ご飯を食べて一緒に歯磨きして、私は化粧、瑠翔は着替え、2人とも仕度をして一緒に家を出る。電車が同じ方向だから途中まで一緒に乗る。


待って?今見返したら一緒になんかすること多くない?新婚かよ!もう結婚にじゅうなn…ゴホン。結婚して長いのに、まぁ、嬉しいからいいけど。


そんなこんなで会社に着いたら、さぁ裕太は来てるかな?最近は沙姫から連絡来ないから、質問してネタを聞き出すしかないんだよなぁ。


ちぇっ。いないのか。どうせまた玄関でイチャコラしてるんでしょ。まぁ、待ってれば来るでしょ。


あ、ほらきたきた。


「裕太。また玄関でイチャコラしてたの?」

「な、何言ってんだよ。そ、そ、そんなことないぞ?」


ぶはっ、みんな聞いた?そ、そ、そんなことないぞ?だって。笑うね。これだから裕太いじるのは辞められないんだよな。


「沙姫から教えてもらったよ?」

「あいつ!」


教えて貰ってなんかいませーん。もう反応見るだけで分かっちゃうよ。


「嘘だけど。」

「嘘かよ!そんなことする暇あったら仕事しろ仕事!ほら、自分のデスクに戻れ!」

「ひぇ〜、つまんないなぁ。もっと話そうよ。」

「仕事しろ!」


うぇぇ、裕太さんよぉ。あんたは私の上司なんか?仕事仕事。めんどくさいだろ!まぁ、昼の時間潰すっていうので手を打ってあげようじゃないか。


「じゃあ昼いつものとこで。」

「あ〜、わかった。」

「勿論財布はよろしく〜。」


良かったぁ。これでまた昼食のお金浮いた。さあ、デスクに戻ろ。後ろから呼びかけられてるけど気にしない気にしない。


仕事して、昼食も奢ってもらって、さ、帰りましょ。裕太は帰ったんかな?


あ、詩麻が絡んでる。面倒くさそうだから帰ろ。


帰って何しよっかなぁ。久しぶりにゲームしよっかなぁ。ん〜。そうだ瑠翔をスマ〇ラでボコボコにしよ。でもな、瑠翔ゲームで負けたら私に襲いかかってくるんだよな。


瑠翔はまだ若いし男だから体力あると思うけど私もうアラフォーよ?体力なんかないんだけどなぁ。


沙姫も絶論相手っていうのは笑ったけど、お互い頑張らなきゃね。


はぁ、腰が痛くならなきゃいいな。

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