記憶の砂2

私は時間を忘れて眠りこけてしまった。

これではいけない。

(パラオのジェリーフィッシュレイクにいるような気分だ。塩水湖に生息するタコクラゲの一種でゴールデン・ジェリーフィッシュという大変珍しく、毒を持たないクラゲだ。大昔の地殻変動によって出来たこの湖にクラゲが取り残され、進化の過程で毒を持たなくなったと言われている)

私はハワイモンクアザラシを見たことがある。

あれは野生のハワイモンクアザラシの親子だった。

砂浜で寝そべるアザラシの親子を私は遠目に見た。

ゼルトマン博士、と誰かが私の名前を呼んだ。

そこで夢は終わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る