第24話 やらなきゃいけないこと

 ちょっと信じられない事実を聞いた。落ち着くのに、すこし時間が必要だった。


お母様に、質問した。


「やらなきゃいけないことって何でしょうか?」


お母様が質問にこたえてくれた。


「カイトのお父様が亡くなり、皇帝が空位となり、代わりに、いまは大臣が、権勢をふるっていますが、カイトが帰国したので、皇帝として即位して、領内を安定させる必要があります。ただ、皇位継承1位とはいえ、何年も姿をみせていないので、カイトが皇帝に相応しいという実力を周りに示さねばなりません。力無きものに、誰も従わないでしょう。大臣も納得しないでしょう。」


「ぼくは何をすれば、実力を示せるでしょうか?」


「北のクローディア王国との関係の修復はできますか?もしくは、さらに困難ですが、王国を併呑するでも、良いでしょう。」


 王国との関係を修復って、どうやったら、いいんだ。検討もつかない。


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