第23話 帰国と暴露
クローディア王国の国境を無事に越えて、南の帝国の領内に入れた。やはり、高いお金を払っただけある。キチンと仕事をしてくれた。
お母様は、実家の伯爵領でなく、帝都の屋敷に居を移していたので、すぐに帝都に向かった。
帝都の貴族街にある屋敷は、とても大きく立派だった。母の屋敷に着いたので、メイドさんに、お母様に会いにきたことを伝えた。
「お母様、ただいま。お会いできて嬉しいです。」
「カイト、おかえりなさい。ようやく帝国に帰ってきたのだから、ゆっくり過ごしてって、言いたいところだけど、カイト、貴方には、やらなくてはいけないことがあるのです。貴方のお父様の志を継がねばなりません。」
「はい、わかりました。やらなくていけないこととは何でしょうか?」
「知っていると思いますが、貴方のお父様は、この国の皇帝でした。ただ、信頼していた辺境伯が、クーデターを起こし、お父様は、内戦で戦死しました。そのため、貴方は、帝国の領内では、生命の危険があるので、帝国が手出しできない、王国に逃がし、亡命させました。王国での消息が途絶えてしまったときは、本当に心配で、夜も眠れなかったです。」
えっ、、知らないけど。誰もそんなこと言わなかったよ。
「お母様、お父様のことは、誰も何も言わなくて、知らなかったです。いまの話は本当なのですか?信じられないです。」
ちょっと何言ってるのか、わからない。
固まってしまった。
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