第16話 5日間の成果
それから5日が過ぎ、早朝の成果報告会が開催された。
昼の別命については、満足いただける成果を出せたものと思う。
3日間、鬼姉様方に制圧警棒をぶん回し、(よし威力が増しているぞ、キラ☆ホノカンよ)、とお褒めいただいた。
4日目からは、模擬警棒に替え制圧警棒を手にした鬼姉様方と順に打ち合った。無言の鬼の形相で振るわれる制圧警棒とわたしの制圧警棒は幾百回もぶつかりあった。模擬警棒が相手の時は全く異なるガシッ、ガジャっという激しい音が鳴り響いた。
結果、5日目には身体強化施術と絶えざる訓練を経てのナイス・バディ(戦闘力的な意味)を誇る
☆
夜の別命については、わたしは成果を語る立場にはない。
一つだけ分かったことは、寮監長様の黒の眼帯は右と左と日替わりであることだ。
とはいえ、右の独眼竜、左の独眼竜、共に不動で目を開いたまま、夜半を過ごさせることに代わりはないが、その目の先を境界線を越えたものは何人であろうとも、独眼竜が瞬時に打ち据えることだろう。5日を経るうちに、わたししその独眼竜の眠りに安心感を抱くようになっていた。
・・・四日目の朝稽古に寮監長様が出た後に、
☆
「状況は報告しろ。簡潔に、な」
寮監長様の命に応じ、
「はい。未だ、私は、その、
これか罰が下されることを覚悟したかのようにうなだれる、
「ほう、その色は?」
「はい、一昨日が白、昨晩は水色・・・の縞模様でした」
「
わたしもこれから何かの
「はい、その通りで間違いありません」
「なるほど、一定の成果が出ているようだな」
寮監長様は満足げに頷いた。
「よし、両名とも、問題の解決に向けて励め。
・・・そうだな、
この
(はい、なんですか、それは?)と思うわたしを寮監長様の視線が射ぬいた。
「よし、貴様は近い将来の巫女姫様だ。明日から私も
はい、貴様それでも軍人か~などと、存分になじってくださいませ・・・
・・・かくして、ひとまずのOKを頂戴したわたしは、今日は、ミカ校生に戻って、講義を受けることになるのだった。
(ほんと、わたし疲れているのよ、ハダカスキー男爵、それに、ルカサブロウ君)
会議中ゆえに、この
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