第19話 jungleな1日
なるべくライフスタイルを崩さないように過ごした。
毎日のランニングは山道を選び、考えるより心の言葉を意識した。
そんなある日。
ランニング途中、雨にうたれた。
僕は大きなケヤキの木の下で雨宿りしていた。
携帯に1通のメール。
「クラブに行こう!」
大阪の友達だった。
すぐに返信する。
「僕もそう思ってた!あいつら2人も誘っておくよ!」
僕達4人はクラブに行く事になった。
休日の昼間、僕達が集合場所に選んだのはトレーニングジムの前。
久しぶりの再会からすぐにワークアウトが始まった。
ベンチプレスをサポートしたり、ネガティブに負荷をかけてもらったり声を掛け合い我武者羅にボディーパートを追い込んだ。
ワークアウトを終えると流行りのカフェへ。
アイスコーヒー、ラッシー、チャイ、ジャスミンそれぞれ気分なドリンクを飲んだ。
その後、隠れ家的な印度料理屋でキンキンに冷えたタージマハルで乾杯。
クラブにつくと爆音で流れる音を聴きながらマティーニ。
ものすごい速さで時間が流れる。
4人で近況を話したり、夢について語った。
もちろんボスの話し、ジャングルについてもだ。
1人がグラスを置き笑った。
「そのジャングルってまさに今日の事ちゃう?」
もう1人が続ける。
「クラブに来てこれだけお酒飲んだら、昼間のワークアウトはなんだったんだろ?ってなるよね。何とも言えないこの感じ、ヘンテコだけど充実してるし、何よりそれがめっちゃ楽しい。
これってボスが言うジャングルに近いんじゃない?」
僕は目を見開いた。
「ほんとだ!これだ!」
そして心がグッとなる。
「やっと見つけた!」
4人は笑顔で目を合わせる。
みんなでグラスを合わせ乾杯のように声を揃えた。
「ジャングルー!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます