第18話 止まらないワクワク

風にほんの少し野焼きのにおいがした。

イイにおい。

秋だな。


ボスは畑の横のハンモックに座りながら鼻糞をほじっていた。

「お待たせしました!」


ボスはニコッとした。

「採用試験じゃ」

「デザインを用意せい。それからそのデザインをプレゼンしてみー。1ヶ月待とう。」


「わかりました!」

僕は何も考えず即答した。


ボスがうなずく。


身支度を済ませ挨拶をする。

「ありがとうございました」


「また1ヶ月後じゃな」

ボスはそう言うとシャカのハンドサインをしてみせた。


絵のセンスも全くない、ましてやデザインなんてやった事ない。


だけどなんだかワクワクが止まらなかった。

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