真実の愛に目覚めたそうだな。なら好きな相手と一緒になって勝手に破滅でもなんでもしていればいい。
仲仁へび(旧:離久)
第1話 ラブレター
ボロ机の上で、何時間もうなって筆を進めていく。
結構時間がかかったけれど、ようやく完成した。
私の正直な思いを、かいた。
今までの出来事を思い返して、少しだけ臆病風に吹かれそうになってしまう。
けれど、このボロ家の隙間風と仲良くさせている暇はないのだ。
ラブレターを書いて、出そう。
そう思って、書き上げてこの恋文は、きっと何よりも大切で愛おしくて悲しい品物。
まさか今になって、彼への愛に気がつくなんて。
もう遅いのに。
どうしてこんな今さらな感情を、自覚してしまったのだろう。
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