2章
2-A'『ためいきは白く染まりて遠い青届きはしない僅かな白を』
「歌奈ちゃん」
「あっ
冬も本格化して、
「寒くないの?」
「中はあったかいから逆に」
以前、歌奈に根負けして
「にしてもさ、
「え、あはは……」
照れ笑いを
「お
「
「歌奈、今日はどうする?」
「そだねえ、『星の忘れ物』やろっか。
手元の
「いいよー!」
「おっけ、それでいこう。じゃあ、
「はーい」
休みの日の夕暮れ。ファミレスが少し混み始めた
練習スタジオの機材のセッティングを終えて、少し
「歌奈、今日はテンポ
「いつも通りで一度通そう」
とたたタたたとたたタたた。
――遠い空
聞けば、
『――でも、歌奈らしい歌なんだよね。ああ見えて元気いっぱいというより、キラキラした歌詞が好きだから』
『そうなんですか……』
『歌奈が、
その色が、夕焼けのように
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