【episode2 - 蕩けるキス】
離れようとしても離れられない。
暫し洗面所で抱き合った私たちは、どうにも離れ難く、肌に触れ合ったまま部屋へ戻り再び
どれくらいそうしていただろうか。
「シャワー浴びてくるね。」
そう言う私に彼が頷く。
だが、視線が合うとまた求め合ってしまう。
私は思い切って彼を引き剥がすと素早くバスルームに身を進めた。
スカートとブラウスを脱ぎ、ランジェリーに手をかけると、薄っすらと湿度を感じる。
彼を求めて身体が反応しているのだ。
鏡の中の自分を見つめる。
そこには、どうしようもなく淫らな表情をした私が立っていた。
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