俺の彼女と許嫁

朝霧 紅魔

プロローグ

「好きだ!俺と付き合ってくれ!」


「は...はい」


それは、卒業式終わりの出来事だった。



俺こと神楽雅(かぐらみやび)は中学の卒業式の終わりに幼馴染の氷室遥(ひむろはるか)に告白し、見事OKを貰った。

遥とは幼稚園の頃から家が隣でよく遊んでいる程の仲であり、それは中学まで続いていた。

しかし、そんな俺が上機嫌で、家に帰った時に事件は起きた...


「ただいま」


俺が、家に帰ると、そこには見知らぬ女性と男性が、俺の両親と何やら話をしていた。

俺は、なんとなくその中に入っていけず、そのまま、自室に入った。


「はぁ...はるかと付き合ったんだよな、俺」


俺が遥にOKされた、という余韻に浸っていると突然両親が部屋に入ってきて


「みやび、少し話がある」


と、言われた。

そして、俺はリビングへ向かった。

そこで話された内容は衝撃的なものだった。


「もうお前も高校生になる。そこで、お前に紹介したい人がいるんだ」


「え?」


俺が戸惑いつつもどういうことだ、と尋ねると


「もうそろそろ着くそうよ」


母親は俺の方を見ながらそう言った。


(何が着くんだ?)


しばらくするとドアが開いた。


「えっ..と?」


そこには、黒髪ロングの、顔がめちゃくちゃ可愛い、スタイルの良い俺と同じくらいの歳の女性が入ってきた。

戸惑っている俺に対して、父さんは、


「お前の将来の奥さんだ」


と言った。




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