第3話 公爵家へ

乗車を促され、馬車に乗り込んだ

護衛の人が周りを囲み馬車がゆっくり進み始めった。

すると公爵が


「まずは礼を言う、ありがとう」

「私からも、お礼を、ありがとうございます。そうそう私はエルマ」

「あぁいえいえ…当然の事をしただけなんで…」

「君は、どこからきたんだ?見慣れない服装だが」


素直に答えてもいいのか?


(肯定、鑑定をされたらすぐにわかります)

(そうかい…)

「日本って所から来ました。ネアのやつにこの世界に放り出された」

「ネアというのは、創造神のネア様のことか」

「そんな事言ってたな…あの態度を見てると創造神とか自称だと思ってた…」

「…ネア様の事を悪く言うのは止めなさい、しかし、ネア様の使徒か…」

「使徒?なわけない…うちは、あいつを信用してないし」

「ネア様と、何かあったのか?」

「あいつの部下に殺されたんで、詫びとしてこの世界に放り出されたんですよ、細かい説明とかもなしに…」

「…そうか…にわかに信じがたいな…どうだろう、鑑定しても構わないだろうか?」


ん?鑑定されると困る事があるのか?

(否定、特に困ることはありませんが、加護持ちな事等が相手に知られます、ちなみに茜さんの鑑定結果は以下のように表示されます。)


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


進藤 茜  人族  8歳


異界の女神の加護

創造神ネアの加護


スキル

絶対健康・鑑定・アイテムボックス・言語理解・家事


適正武器

素手・剣・棒・騎馬


適正属性

全属性


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



(ん?魔法使えるのか?)

(先ほど男性を治したのは、ユニーク属性の治療魔法になります。神の加護を持つ茜さん固有の魔法になります。ほかにも使い方を覚えれば使えます)

(へぇ、適正武器の騎馬ってなんだ?バイクの事か?)

(肯定、バイクに限らず、馬や飛竜等が対象になります)

(そうかい)

「どうぞ…」

「では失礼して………ネア様の加護を持っている…話は本当のようだ…君はこれからどうするのだ?」

「決まってない、とりあえず何かしながら生活出来るようにしなきゃと思いますが」

「あなた、我が家に来てもらいましょう!」

「そうだな、君さえ良ければ、我が家に来ないか?8歳じゃいろいろ苦労するだろうし、王立の学園に行って、この世界を知ってみるのも良いだろう…」


ん~?行く当てもないしいいか…


「しばらくお世話になります。」

「そうかそうか、来てくれるか、今夜は歓迎会だな」

「そうですね!美味しいものをたくさん作らせましょう!」


…面倒なことにならないといいな…


公爵家の、領都リリィーに向かっていることを聞いた。

領都リリィーは、王国の北西部に位置し、王都までは馬車で1週間位なのだとか

海の幸あり、山の幸あり、何でもそろう領地をお持ちなんだとか…

王国の昔話や、神話等を聞かせてもらい、こちらも日本の昔話を話したりと色々な話をしてると、日が沈みそうな頃、領都リリィーに到着

へぇ~結構きれいな街並みだ、テレビで見た欧州の風景みたいだ

露店がたくさん並んでいて、飲食の露店があるのも分かる、おいしそうな匂いが…


グゥゥ…

自分のお腹がなった…そういや、この世界に来てから何も口にしてない…

夫人が


「まぁまぁまぁ、お腹すいてるのね、もうすぐですよ。我が家のシェフの腕はいいので美味しい物を食べれますよ。」

「そうなんですか、楽しみにしてます。」

「えぇえぇ!楽しみにしててちょうだい!」


しばらくすると、大きなお屋敷の前に着いた…

でかいな…

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