ボクっ娘がボクっ娘になった理由
俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き
1 幼なじみたちっ
「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」
当番のけだるげな掛け声とともに、俺の眠気は終わりを告げられた。
「んー………なんで、休み時間になると眠くねぇんだろ…。」
世界の七不思議の一つ、授業中めっちゃ眠くても、休み時間目ぱっちり。
これ、本当にどうにかしてほしい。逆ならまだ許せるんだけども。
俺は背伸びをしながら、教室を見渡す。
周りはもう動き出していて、飯をかきこんで部活行きたいやつとか、飯をかきこんで5限目のレポートやりたいやつとか、飯をかきこんで友達と遊びたいやつとか。
とにかく、飯をかきこむやつで溢れている。お前らよく喉つまらせねぇよな。
「中山ぁ、飯………。そっか、あいつ部活か。」
今日の朝、放課後ない分皆で昼休み集まるとか言ってたな。
あいつは部活を優先するあまり、飯をかきこむことすらやめて、昼飯抜きにしたらしい。
「そんな部活大事かぁ?」
俺は教室の端っこの席で、足をブラブラさせながら呟く。
俺の席はアニメ見たく窓側の一番うしろ……ではなく、廊下側の一番前。先生と目がジャストミートする最悪なところだ。
まぁ、ゴミ箱には近いけどな。
俺も一応卓球部だけど、そんな部活をマジでやろうと思うことはない。
暇つぶしに先輩、後輩と卓球できたらいいな程度だ。
まぁ野球部は夏が勝負とか言ってたし、なんかいろいろあるんだろう。
弱小卓球部のエース(笑)と違って、全国大会常連の野球部様の本当のエース君は忙しいのだ。
「
中山もいないし、仕方なくひとり飯かなぁとお母様の手作り弁当を開けようとしていたら、声をかけられた。
あぁ、そういやこいつもいたわ。当たり前過ぎてすっかり忘れてた。
「別に、中山君に振られたから、一人悲しく飯でもかきこむかなと。」
机上に弁当を広げながら、横から飛んできたもう一人の幼馴染の質問に答えていく。
「なんでかきこむ前提?」
わぁおばさんいつも通りスゴイねと俺の弁当を見つめて、よだれを垂らしているこいつは
「
かきこむ話をするのはめんどうくさかったので、質問返しをする。
ちゃっかりと悠加は椅子を隣からパクってきて、向かい合うように座り、己の弁当を広げ始めた。
「僕は、君とご飯でも食べよーかなって。」
これ、手作りすごくない?と見せられたのは、色んな色で彩られた小さめの弁当箱。
こいつ、僕とか言ってるくせに女である。しかも、毎日弁当を自炊するくらいにはちゃんと女子力を持っている。顔だって…………悪くはない。
「おぉ。一人じゃないのは精神的に良いから、大歓迎だぞ。」
流石に教室の端での、扉を開ければそこには心の友ゴミ箱が居る場所で黙々とご飯をかきこむのは嫌だったので、一人でも話し相手がいるのは助かる。
☆今回の一言☆
ゴミ箱)俺そんなに臭うかな?
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