第8話

いつもお茶で帰るおばさんが、子供の写真を見せてくれた。

旦那さんは、給料が安く短時間で稼げる仕事と言う事で、デリヘルに入ったそうだが。

お口と手だけで満足してくれるお客様など、ごくごくわずか、ほとんど本番を強要してくる。

それに、面倒だからやらせる女もいるという。


大抵のデリヘルの女達はマグロのおばちゃんが多い、学ぶ事も、自分を磨く事も忘れて、ただ高額なお給料を貰いたいとしがみつく。

お茶で帰るなら、時給で働いた方が良いのではないか?

そんな思いがあったが、この世の中、色々な事情で普通に働けない人達がいる。

それは、女性でも、男性でもだ。

女性の場合、男性より簡単に稼げる場合もある。

ただ、何でも同じだ努力を怠るな。

いつも、諦めず頑張る姿勢は必要だ。

デリヘルの女性なら、常にお腹の中の筋肉を動かす訓練はしておく様に。

急な怪我や病気でこの仕事が出来なくなると大変だ。

その日の買い物も出来なくなる主婦もいる。

旦那の給料は、毎月の家賃、水道光熱費、学費に携帯代、保険代で残りなどない。

なんなら、赤字だ。

そんな事も考えず、毎月俺のお小遣いは2万だの言ってる旦那が羨ましい。

私のパンツは中学校から履いてるボロボロのパンツがまだ、何枚かある。

靴下は子供の学校で履いた白い靴下、親指に穴の開いたのを縫って履いている。

春夏秋冬で、会社で制服をもらえたり、飲み会に1人で、それも会社持ちで行ける旦那はやっぱり、いくら育児を手伝っているなんて言っても、何もわかってない。

学校や、市役所や、銀行や、保険の手続き。

それ以外にも、洗濯、食料品の買い物、毎日どれかなくなる日用品の買い物、茶碗洗いに、料理、子供の世話、話し相手、ペットがいればペットのお世話、実家が近くならそれのお世話二世帯分、それに昼も夜も働いて、自分の時間はゼロいや、マイナスだ。

そんなのお構い無しで、次の土曜は飲み会で、次の日ゴルフなんて、手を出して小遣いが足りないみたいにされたら、こっちは、どうやってお金持ってくるんだよってなるよね?

あんたも、身体売って稼いでみろって言いたいよ!

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デリヘル時代 ハメリュ @megu4445

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