デリヘル時代
ハメリュ
第1話
「お電話ありがとうございます。熟女汁でございます!はい、せいこ嬢ですね。只今ご案内可能です。14時にプリウスですね。お部屋に入りましたら、また部屋番号をお知らせください。では、お待ちいたしております。」
せいこ嬢の、出勤メールが入ってすぐの予約が入った。
朝から、まだ一本も予約が取れてなかったのは、朝一出勤のなお嬢が、子供の熱でお休みになって、誰もいなかったからだ。
なお嬢が、休むからといっても、ホームページはそのまま出勤になっているから、何件か電話は来たが、予約済みで対応していた。
今日は12時までは、なお嬢一人の出勤だったから、電話の対応をしながら新しく写真の更新をしていたのだ。
やっと、12時ちょい前に、3人出勤予定のせいこ嬢、瞳嬢、あや嬢が来てくれて、ポン、ポン、ポンっと予約が入った!
うちの、待機場はたたみ8畳こたつ二つテーブルを合わせてて、みんな一緒に待機している。
瞳嬢はほとんどパソコンや、事務の方をやってもらってるが常連さんには、出勤する事がある!
今日は、良かったー!
3人お茶じゃない!(お茶ってのは、出勤してきても、一本も入らず0円、もしくは部屋代を取られる所もあるそうだ。)
今、イベントの合言葉を言うと、3000円ポイントが付くキャンペーンをやってるからか、好調だ!
もちろん、女の子にはそのままの金額で変わらない取り分を渡している。次に繋がるようお客さんが次回ポイントが使えるようになっている!
1ポイント1円だから、3000円引きは大きい。
「あやさーん、すぐ、る・テラス向かってくれる。お願いしまーす!」
「はい、歩いて行けるから。行ってきます。あっ、ロングブーツは?持ってく?誰?」
「あっ、お願いします。いつもの、堀さんだから…」
「はい、じゃあねー。行ってきまーす」
「瞳さんも、用意出来たらお願いします。ホテルは、BLASTだからドライバー下に待ってます。シルバーのタントです!よろしくお願いします。」
「はーい、汗が凄くてシャワー浴びたいけど…もぉ、じゃあ、行ってきます。」
あー、まずは2人無事送り出し。
「せいこさん、プリウスってホテル分かりますか?」
「んー、行ったことないです。」
「この間のホテルの地図持ってます?」
「これですよね?る・テラスはこの間いったけど。」
「ここです、丸付けておきますね、分からなくなったら歩きながら電話下さい。」
「わかりました。」
せいこ嬢は、まだ入って3日目小学生の子供達3人のお母さん、離婚したばかりで風俗は全くの素人、うちは老舗のデリヘル。全くの素人は何年ぶりだろう、子供達の為に頑張ってるけど、かなり心配だが。
「あの、持ち物は、イソジン、グリンス、ローション、タイマーでいいですか?」
「いいよ、そうだ、お釣りが出たらお返ししなきゃないけど、お金あるかな?」
「お金、ないです。」
「じゃあ、18000円だから、2000円渡しておくから、もし、20000円出されたら、お釣りここから払ってね。」
「はい、わかりました。もう、行った方がいいですか?」
「ちょっと、早いけど探しながらだから行ってみる?」
「はい、そうします。行ってきます。」
「いってらっしゃい。お願いします。」
せいこ嬢が出て、直ぐに電話が鳴り出した!
今日は、大入りかな?なんて期待しちゃうな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます