第1283話 シモ出陣
ヨシノブがルシィラに向かったあと・・・
「アリアへの入国を規制、屋敷の防衛体制を強化します。
此処にはハルくんがいます、ヨシノブさんが帰ってくるまで守りきりましょう。」
前線に向かったヨシノブ、ヘルマンの代わりにショウが指揮を取っていた。
「うにゅ、シモもおかあさんを助けたいし、おとうさんを守りたいのよ、でもハルくんを守るのもお姉ちゃんの役目なのよ。」
シモはどうすればいいかわからず右往左往していた。
「シモちゃん、ヨシノブさんがいない今、ハルくんを守れるのはシモちゃんだからね。
サリナさんはヨシノブさんとアキラさんに任せてシモちゃんはハルくんを守ろうか。」
「にゅ、ショウ兄の判断に従うのよ、シモがハルくんを守るのよ!」
悩んだすえ、ショウの言葉に従いハルノブの守りについていた。
「あら?どうしたの取り込み中みたいね?」
「天照大神様!」
ショウは膝をついて礼をする。
「アマテラスのお姉さん、おかあさんがさらわれて、おとうさんがたすけに行ったから、シモはハルくんの守りをするのよ。
でも、おとうさんのお手伝いもしたいのよ。」
「そうなのね、じゃあハルくんはアマテラスお姉ちゃんが見ててあげるわ。」
「アマテラスお姉さんがみててくれるのよ?」
「ええ、ハルくんは可愛い孫ですからね。
どんな敵からも守ってあげるのは当然よね。」
「うにゅ!アマテラスお姉さんが見ててくれるなら、シモも戦いに行っていいのよ!」
シモはショウの方を向く。
「天照大神様にハルくんを守っていただけるなら何も問題ないですね。」
「いいのよ!」
「大丈夫ですよ、お嫁さんを攫うような悪い奴は徹底的に懲らしめてあげなさい。」
「うにゅ!シモ行ってきますなのよ〜」
シモは言うが早いかヨシノブが繋いだゲートに飛び込んでいく。
「天照大神様、向こうの世界と交渉することは出来ないのでしょうか?」
「ショウ、私が交渉して取り返したら他の世界にアリアが日ノ本の弱みと見られてしまいます、厳しいようですがヨシノブには乗り越えてもらうしか無いのです。」
「失礼しました、天照大神様の深いお考えもわからず浅慮な事を申しました。」
「いいのですよ、疑問に思う事は良いことです。
これからもヨシノブの眷属として皆を導き、支えるよう努めなさい。」
「はい、精進致します。」
「さて、それじゃあ私はハルくんのところに行きますので些事は任せましたよ。」
アマテラスはハルノブと遊ぶ為にショウの前から去っていく・・・
「はぁ、めちゃくちゃ緊張したぁーー!」
「ショウ大丈夫?」
「さすが天照大神様だよ、前に立ったら神威が凄い。話すだけで精一杯だよ。」
「ショウも神威を感じるようになったの?」
「少しだけね、ヨシノブさんが強くなった影響かな?ミキはなってないの?」
「私はあまり実感無いけど。」
「何か条件があるのかも知れないけど・・・
まあ、それより防衛体制をしっかりしないとね。
ヨシノブさんの留守をきっちり守ろうか。」
「わかった、私も女の子達に声をかけてくるわ。」
アマテラスが滞在するとはいえ、なんでも任せる訳にはいかない、特にハルくん以外の事は自分達で行う方が良いだろうと考えるのだった。
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