第1282話 強敵

「おい、ヨシノブ大丈夫か?」

「負けるかよ!」

俺はヤルダの神威に対して自分の神威をぶつけるのだが神威の総量は向こうが上のようだ、少しずつは押され始めていた。


「ヨシノブ・・・なるほどアマテラス殿の新しい子息だな。」

「俺の事を知ってるのか?」

「神界ではそれなりに話題になっているからな、まあ成り立てで私の神威に対抗出来るところを見ると中々優秀らしいな。」

「お前なんかに褒められても嬉しくないな・・・」

俺は更に神威を強めヤルダの神威を押す。


「雪華行くぞ!」

リョウが雪華を持ちヤルダに斬りかかるがヤルダも剣を呼び出しリョウの剣を受ける。

「中々いい太刀筋だが、また人の領域を抜け出せておらぬな。」

ヤルダが剣を振るうとリョウが弾かれ地面に転がる。

「リョウ!!」

俺はリョウが転がった地面まで神威を拡大して俺の領域内に確保する。


「なんだ、今のはかなり身体が重くなったぞ。」

「相手の神威領域内だ、お前の闘気が上回らないと動きを制限されると思う。」

「くっ!まだ足りないのか!」

リョウもかなり訓練をして闘気も出ているのだが今対峙しているヤルダは上位の神なのだろう、俺も神威をぶつけて自分の領域を何とか維持しているだけでヤルダの神威を奪う事は出来ていなかった。


「うにゅ!シモも来たのよ!!」

「シモ!ハルノブの護衛はどうしたんだい?」

「にゅ!アマテラスお姉さんが来てくれたのよ、それでシモにおとうさんを助けに行くように言ってくれたのよ。」

「アマテラスさんがハルノブの事を守ってくれるなら問題無いな、シモ、アイツを倒せるかい?」

「にゅ!おとうさんの敵ならシモの敵なのよ!

おとうさん、レールガンを出してほしいのよ。」

「レールガンかい?はい。」

俺はレールガンを喚び出す。


「うにゅ、ケンちゃんレールガンに接続なのよ!」

シモは刀をレールガンに突き刺すとレールガンに電気ではなく神威が充填されていく。

「にゅ、充填完了なのよ!

目標補足、おとうさんいつでも撃てるのよ!」

「えっ、じゃあ発射、」

「ケンちゃん、撃つのよ!」

シモの言葉とともにレールガンから超高速で弾丸が放たれ・・・

ヤルダの身体に穴が空いていた。


「やったか?」

「まだなのよ、Gはしぶといから穴が空いたぐらいじゃ死なないのよ。

ちゃんと頭を落とす必要があるのよ。」

シモはいつの間にか刀をレールガンから離れ再び刀の形に戻っていた。


「くっ、これぐらい・・・」

ヤルダは神威をうちに向け自身の身体を治す。

「しかし、何だったのだ。あの速さの攻撃は、この私が反応出来ないだと。」

シモが神威を込めて放ったレールガンは上位神ヤルダの反応速度すら超えていた。

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