第1280話 進軍

俺達は城の中を侵攻していく・・・


「これ以上は進まさんぞ!!」

「どけ!」

現れる神を火球で倒していくのだが、その数に俺の神威がかなり減少していた。


「ヨシノブ、キレているのはわかるが少し休め。」

「リョウ、何を言ってる俺はまだやれる!」

「やかましい、肩で息をしてるような奴は大人しくしとけ。

ここからは俺が前に立つ、雪華行くぞ!」

リョウが俺と交代して前に立ってくれる。


「さてと・・・俺達は拐われた者を取り返しに来ただけだ、関係無い者は下がれ!」

「人の分際で神の城に攻めてきておいて、ただで済むと思うな!」

「誘拐犯に神もクソも関係無い!邪魔をするなら斬る!」

「やれるもんならやってみろ!お前こそ神のチカラを思い知らせてやる!」


「そうか、ならば!

桐谷流奥義!椿!」

リョウが刀を振るうと話していた神の首が落ちる。


「ベレタ様!よくもベレタ様を!」

「ベレタっていう名前だったのか、すまない名乗りぐらい待てばよかったか?」

「おのれ、我等を煽るつもりか!」

「そんなつもりは・・・あるかもな。」

リョウはカッとなって仕掛けてきた者をカウンターで斬っていく。


「雪華の斬れ味が上がってる。」

「当然です、ヨシノブさんに神威を貰ってからも女子会で皆さんから神威を分けてもらっていたのです。」

「・・・女子会で上がる、斬れ味って?」

雪華の言葉に不穏な予感が走る。

「ふふ、ちゃんと新技も考えたのです、行きますよ、リョウ流剣技串刺し公!!」

雪華は神威で刀を創り上げ、地面から敵対者のケツに向かい突き刺さる。


「え、えぐっ!リョウお前そんな技を創っていたのか?」

俺はあまりの残酷な技に少し引く。

「違う!俺じゃ無い!」

「あれ?串刺し公って名前の割に口から刀が出てきてないね。」

「聞けよ!」

リョウが言い訳をしようとしているが俺は無視して疑問に思った事を質問する。


「この技はお尻から入ってお腹で止まる事に意味があるんです。」

「まあ、腹まで入っていれば身動きも取れないし・・・」

「そうじゃ無いんです、行きますよ!」

雪華が合図をすると刀が大きく震えだす。

「なっ!おっ!おぉぉぉ!!」

敵が悲鳴にも似た声でわめいている。


「・・・リョウお前なんていう技を創ったんだ。」

「俺じゃない!」

「御主人様?見事な技です。」

「雪華!君が作った技じゃないか!」

「刀と主は一心同体、私の技は御主人様の物です。」


「やっぱりリョウの技じゃないか。」

「違う!!

くそっ!帰ったら説教しないと駄目だな!」リョウのやる事に、カルラ達女子会参加メンバーの説教が加わるのであった・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る