第466話 ヨシノブに連絡が・・・
「シリアさんが反乱を起こそうとした?」
『はい、住民の方々が取り押さえてくれましまた。』
俺はデーニッツから連絡を受けて驚く、シリアが反乱を起こすと考えもしていなかった。
「う〜ん、事情はよくわからないから一度帰ってきてもらえる?」
『はい、それでズムの避難民なのですがおとうさんの元で暮したいと願っているのですがどうしましょう?』
「わかった、その件も含めて考えておく。」
デーニッツからの連絡を受けてから俺は考えていた。
戻ってきたデーニッツに俺はねぎらいの言葉をかける。
「デーニッツお疲れ、大変だったみたいだね。」
「いえ、おとうさんの苦労がわかりました。」
「いや、デーニッツは凄いよ、ちゃんと判断出来てるし、連絡もしてきた、これからは頼りにさせてもらおうかな。」
「はい♪」
デーニッツは褒められて明らかに喜んでいるのがわかった、そして、俺はシリアと面会することになる。
「シリアさん、報告は受けましたが何故反乱を扇動しようと?」
「あれは!・・・そう、デーニッツに追い詰められて!
ヨシノブさん、聞いてください、ズムの領民を処刑しようとしてたんです。
私はただそれを止めようとしただけで。」
「その領民は侵入禁止エリアに忍び込んでいたと聞きましたよ、前日にデーニッツが忠告したことも聞いてます。
処刑は確かにやりすぎかもしれませんが、俺としてはデーニッツの判断を支持します。」
「そんな!」
「そもそも、移住を請け負いましたが、ここまで迷惑をかけられるとそれもできかねます。
このことはルクス及びルーズ王にお伝えして処置をお任せするつもりです。
従ってシリアさんと側近の方々、侵入した領民の行き先は王都になります。」
「こんな事で陛下に迷惑をかけるおつもりですか!」
「俺が全員始末してもいいんだけど、一応他国の貴族になるからね、処遇はルーズ王に任せるだけだよ。
それとも、ここで処刑されたいの?」
ヨシノブの冷たい視線にシリアは固まる。
シリアの中ではデーニッツの暴走であってヨシノブの元に来れば許されると甘い考えがあった。
「エーリヒ、コイツラを王都まで輸送しておいてもらえるかな?」
「わかりました、すぐに連れていきます。ほらこい!」
「いやです!せめて貴族としての待遇を・・・」
シリアが言うとおり、艦内を這いずり回ったせいで服は汚れており、髪もボサボサになっていた。
俺は少し同情してせめて身だしなみぐらいと考え声を出す前に・・・
「関係ない、さっさと来ないと手足を砕くぞ。」
「ヒィィ、わ、わかりました、行きます、行きますから。」
エーリヒが剣を向けて強制的に立たせる。
「では、連行します。・・・もしかしたらどこかで落とすかも知れませんが、亡くしたらすみません。」
「なるべく連れて行ってあげて、シリアさん、絶対にエーリヒに逆らわない事、あなたの命に関わりますから絶対に守ってください。」
シリアは泣きながらエーリヒに連行される。
エーリヒは連れて行く全員に手枷足枷をして輸送機に載せるのだった。
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