第381話 襲撃
ドゴッ!
鈍い音がして屋敷の外をみると巨大イノシシの魔物が屋敷を襲撃してきており、入り口が破られていた。
「全員戦闘態勢に入れ!」
俺は子供達に声をかけ、俺自身無反動砲を呼出し、応戦する。
「くっ、誰だ!警戒担当は!」
「言ってる場合か、すぐに応戦するぞ。」
サリナの出産でみんなの注意が内に注がれた瞬間を突かれたようだったが、大型の魔物の接近に気がつかない事に違和感があった。
しかし、奇襲を受けたものの、子供達は即座に立て直し、一斉砲火でイノシシの魔物を始末したのだった。
「何だったんだ・・・って、全員警戒を解くな、襲撃はまだ終わってない。」
次から次に目にうつる範囲に様々な魔物が前触れもなく現れてくる。
「何だよこれは?」
俺たちは終わりの見えない戦闘に突入するのだった。
一方、魔物の大軍が俺の屋敷を襲っていることは王城にも連絡が入る。
騎士団は防衛態勢に入りつつも、魔物の侵攻が俺の屋敷を狙っていることに気付き、救援を派遣する事を決める、そして、選ばれたのは休日返上で訓練所で暴れていたマックスだった。
連絡を受けたマックスは騎士団の中で志願者を募る、見たことの無い魔物に野戦で挑むには覚悟を決めなくてはいけない。
足手まといを連れていくなら、志願者を募る方が高い士気を維持できると思っていた。
そして、多くの騎士があつまってくる。
「現在ヨシノブ邸が魔物の襲撃を受けている、彼等なら自力て乗り越えられるかもしれん。
だが、見捨てるのが正しいことか?
否!
同盟者でもある彼等を見捨てることはマインズ王国の誇りに傷をつけることになる。
いいか!
これは我等の誇りをかけた戦いなのだ!
さあ、志を同じくするものは我に続け!」
「おぉぉぉぉぉ!!」
マックスの言葉に騎士達も吠える。
ただ、イタズラ心か一人の騎士がマックスに質問する。
「マックス団長、本音は?」
「俺はカルラさんに良いところを見せたい!」
「くははは、正直ですね、俺もリミちゃんに褒めてもらいたいですね。」
「俺はローザちゃんに!」
「俺は・・・」
多くの騎士が自分の推しの女の子の名前を上げる。
「ならば、行くぞ!
我等の力を魅せる時だ!」
マックス率いるロリコン騎士団は士気を最高潮に出陣していくのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます