第205話 夜這い

砕氷船しらせ艦内・・・

みんなが寝静まった頃、俺とファイは一杯やっていた。

「これも美味しいですね~」

俺達は様々な日本酒の利き酒をしている。

勿論本格的ではないが、少量ずつ様々な日本酒を飲み自分の好みの味を探していた。


「しかし、ファイは強いよな・・・俺だと勝てないよ・・・」

少量ずつとはいえ、だいぶ酔いが回ってくる。

「魔族は酒に強いんですよ♪あっ、これもいいですね。」

「あーこれ以上は味がわからん・・・先に休ませて貰うよ。」

「・・・おや、ふらついてますねぇ~送っていきますよ。」

「悪いねぇ~」

俺はどうやら足にきていたようでまっすぐ歩けない。

「ヨ、ヨシノブさん、私も送っていきます!」

偶然食堂に来たカエデも俺に肩を貸してくれる。

「カエデちゃんも悪いねぇ~」

俺は二人に肩を借りながら部屋まで連れて行ってもらっていた。


「さあ、ベットにいきますよぉ~」

ファイの声が聞こえるがどこか遠いものに感じる。

歩いているうちに更に酔いが回り意識がなくなっていた・・・


「ベ、ベッドに・・・」

カエデの声は何処と無く緊張していた・・・


「さあ、カエデさん、美味しくいただきましょう~」

「ファイさん、本当にするんですか?」

「ここまで来てしないという選択肢は無いですよ。

あっ!まさかカエデさんは一人占めする気ですか!」

「そ、そんなことは・・・」

「じゃあ一緒にしましょうね。はい、ヨシノブさん、お着替えしちゃいましょう。」

ファイはヨシノブを脱がせる。


「ヨシノブさんの身体・・・」

カエデは目が離せない。

「ふふ、カエデさんも興味深々ですね、でも、こっちの方が良くないですか?」

ファイはズボンに手をかける。


「さて、苦しかったでしょ?今楽にしてあげますからね。」

ファイはズボンと共にパンツも脱がしヨシノブを産まれたままの姿にする。


カエデの視線は一点から離れなくなっていた。

「ほら、カエデさんもヨシノブさんを暖めてあげないと・・・」

ヨシノブを布団に倒し、いつの間にかファイも服を脱いでいた。


「ファイさん、駄目ですよ。」

「ほら、カエデさんも脱いで・・・」

駄目といいつつもカエデは裸になり、ヨシノブに密着する、

「暖かいです。これが男の人なんですね・・・」

「そうですよ、ほらこんなになってます。」

ファイはいつの間にかヨシノブの一点を触り元気にしていた。


「あっ、大きいです・・・これが私の中に・・・」

「あら、カエデさんは気がはやいですよ、私達も気持ち良くならないと痛いですからね・・・ってカエデさん腕を何処に当ててるのですか?」

カエデは無意識にヨシノブの腕にしがみついており・・・

「あっ、ヨシノブさんの指が・・・私の・・・」

気持ち良さそうにしていた。

「じゃあ、私も始めましょうか・・・」

ファイもヨシノブの手を採った時・・・


「そこまでです!」

リミが寝惚け眼のシモを連れて乱入してくる。

シモは眼をこすっていたが意識は怪しいものがあった。


「「リミちゃん!!」」

「おとうさんから離れてください!」

リミはまずファイを無理矢理引き離す。

「あらら・・・またお邪魔が入ってしまいましたね。」

ファイは何処と無く寂しそうにしている。


「私達がいるうちはおとうさんに手出しさせません!」

「でもね、ヨシノブさんも大変なんだよ?

たまには抜いてあげた方が健康にいいのよ?」

「おとうさんはおかあさんにして貰っているからいいんです。」

「でも、この場にいないし、旅は長旅になるんだから、私達がしてあげるべきじゃないかな?

ほら、リミちゃんも興味ない?」

ファイが指差すのはヨシノブの一点だった。


「そ、そ、そんなことはないです!」

リミは既に思春期を迎えており、ファイの指摘に少し興味はあった。

そんな動揺のせいか追及が甘くなる・・・


二人が言い合っているうちに・・・

「ヨシノブさん・・・大きいです。あっ、そこ・・・私も触りますね。」

カエデは一人盛り上がり、ヨシノブの一点を攻め立てていた。


リミが気付いたのは暫くしてからだった。

「カエデさん!何をしているんですか!」

リミが腕を引っ張ったことで、腕が激しく揺れる・・・

「あっ!ダメ!そこは・・・」

カエデはビクッとなり、腕にしがみつくように身を固める。


「あちゃ~」

ファイは理解していたが、リミはまだ知らないようで更に揺らしている。

「離れてください!」

「ダメ、今は!あっあっ!」


腕にしがみつくカエデは更に固くなっていた。

「リミちゃん少しだけ待ってあげて、これはダメよ。」

ファイがリミを引き離す。

カエデは安堵したように横たわっていた。


「うにゅ・・・おとうさんの匂いがするのよ・・・」

シモは無意識にベッドにダイブしてヨシノブにすり寄っていた。


「あっ!シモちゃんそこはダメだよ!」

寝惚けたシモがすり寄り、頬擦りしていたのはヨシノブの一点だった。

カエデの手で限界まできていた一点はその刺激で爆発する。


「おとうさんの匂いなのよ・・・」

シモは再度眠りにつく。


「・・・どうしようこれ?」

ファイとリミはこの惨劇に頭を抱え、復活したカエデと共に後片付けをするのだった・・・


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