第146話 夜の事情は子供も知る

「大変なのよ、アホ何とかより強敵が現れたのよ!」

「シモどうした?」

シモが青い顔をしながらパウルやオットーの前に来た。


「あのファイって女、危険なのよ!」

「えっ?危ないのか!」

パウルとオットーは銃を取り出す。


「その危険じゃないのよ、あの女、おとうさんの夜の時間に食い込んで来るのよ。」

「それは不味い!」

「しかも、おかあさん、あまりお酒飲めないのに、あの女ウワバミなのよ。」

「おとうさんも結構飲めるからなぁ~」

「危ないのよ、危険なのよ!酔ったおとうさんが食べられちゃうのよ!」

「いや、あの人は大丈夫な気がする・・・」

パウルから見ればファイは美味しい物にしか興味が無さそうで、別にヨシノブと恋愛感情があるようには見えなかった。


「これだから、子供は駄目なのよ、女は狼なのよ、隙を見せたら食べられちゃうのよ。」

「いや、シモも子供じゃないか?」

「女は歳なんて関係無いのよ、その証拠にパウルの好きなリミなんて・・・言いすぎたのよ。」


「ちょ!ちょい!リミが何なんだよ!」

「パウルは気にしなくていいのよ、モテる男とモテない男の話は今はどうでもいいのよ。」

「良くないよ!大事な話だからな!」

「パウルの恋愛なんてどうでもいいのよ、今はおとうさんの貞操の話なのよ。」


「はぁ、シモ後で聞くからな!」

「どうでもいいのよ。」

「良くない!

まあ、それは置いておくとして、おかあさんが一歩有利なんだから、そんなに焦らなくても・・・」

「甘いのよ!おとうさんとおかあさんが男女の関係になるまで油断は出来ないのよ。」


「「・・・」」

パウルとオットーは黙る。


「正妻の座を守るには最初がかんじんなのよ・・・」


「「・・・」」

パウルとオットーは喋らない。


「二人とも何か知ってるのよ?キリキリ吐くといいのよ。」

シモは銃を構える。


「お、落ち着けって!シモは早く寝るから知らないだけで・・・」

「もしかして・・・」

「そ、そう、だからな、心配いらないんだって!」

「わたし聞いてないのよ?」

シモは首を傾げる。


「そりゃ人に言う話でも無いし・・・

俺達もたまたま聞こえただけと言うか・・・」

「シモにもちゃんと教えるのよ!!」

シモは二人に怒る。


「だから、言うような話じゃないんだって!

でも、大丈夫だから!」

「今度はシモも確認するのよ。」


「「止めて、おとうさんとおかあさんが可哀想だよ!」」


暴走しようとするシモを止める為に二人は苦労するのだった。


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