第128話 現場の子供達

城壁の爆破を確認して子供達は行動を開始する。


「大変だぁ賊が攻めて来たぞぉ!教会に逃げ込め!」

地元の孤児を雇い、叫ばせならが駆け回らせる。


そして、王都は大混乱におちいった。

逃げ惑う者、略奪を始めるもの、教会に助けを求める者様々だった。

そして、子供達の8人が大聖堂横の居住区に逃げ込む、其処には助けを求めて多くの者が来ており、教会関係者一同、対応に追われていた。


そして、8人は見つかること無く、地下牢に忍び込むことに成功する、

「タケフミですか?」

忍び込んだ1人パウルは、手足を失っていながらまだ生きている者に質問する。

あの曲がった男なら、一番ひどい目にあって生きてる者がタケフミと見当をつけていた。

「ああ、助かるのか・・・?」


「一つ質問を貴方の国籍は?」

「日本だ、日本人だ。」

「よし、タケフミを発見したぞ、すぐに撤退にうつる。陽動をしているものに仕上げの連絡を。」

通信機を使い、連絡をとる、そして、パウル達は組立式の担架にタケフミを載せ、脱出をはかった。


「君達何処に行くのかね?」

教会を出ると1人の兵士に呼び止められる。


「兄さんがケガしたんですけど教会じゃ見てくれないって・・・だから、見てくれる人を探しにいくんです!」

兵士にタケフミの姿を見せるがあまりの酷さに気分が悪くなったのか口を押さえている。

「わ、わかった、さっさと他に行け!」


兵士に追い払われ、教会からの脱出に成功した、次は、城壁からの脱出である。

ヨシノブが待機している方向の門に近付いた時に反対方向の門が爆破された、それに伴い新たな流言も流される。


「カクタス侯爵が謀反を起こしたぞ!」

「カクタス侯爵が攻めてきた!逃げろー!!」

その声に騙され、兵士のほとんどは反対側の門に向かう。

カクタス侯爵の名前を使ったのはサリナからカクタス侯爵家の所業を聞き、今回の作戦のついでに貶める気であった。


そして、反対側の門に多くの兵士が移動し、手薄になったところで城壁に開けた穴から脱出する。

「さあ、脱出だ!」

倒れた門兵に周りが気付く前に城外に逃げきったのだった。


「全員無事に帰還できました!」

子供達は敬礼をしている。

「全員ご苦労様、お陰で助かったよ、さあ追手が来ないうちに乗って。」

俺は大型ヘリを呼び出す。


ヘルマンが見慣れぬ子供達を連れてくる、

「ヨシノブさん、この子達も連れていって貰えませんか?」

「この子達は?」

「このローラに住む孤児で今回の作戦に協力してくれた子供達です。」

「よろしくお願いします!」

「わかった。

君達ありがとう、お蔭で助かったよ。

どうだい、一緒に来るかい?」

「はい!」

俺は子供達を連れて基地に向かうのだった。

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